福本潤一

福本潤一について

福本潤一（ふくもと じゅんいち、1949年3月23日生まれ）は、日本の政治家および農学者で、主に農業や環境に関する問題に精通しています。彼は2期にわたり参議院議員を務め、災害対策特別委員長、農林水産大臣政務官も歴任しました。広島県広島市南区に生まれた福本は、地元の小学校・中学校を経て、修道高等学校に進学。その後、東京大学農学部を卒業し、大学院で博士号を取得しました。農学の専門家として愛媛大学に赴任し、最終的には助教授まで上り詰めました。

政界入りと活動

1995年、福本は新進党から参議院に当選し、政界入りを果たしました。しかし、同党が解散した後は公明党に参加し、二度の当選を経験します。福本は、農業や環境に関する問題を主なテーマとして活動し、「水利の風土性と近代化」といった著書も手掛けています。公明党では多くの役職を担い、新進党愛媛県連会長や参議院災害対策特別委員長などの要職を歴任しました。

公明党離党

2007年、福本は健康上の理由で公明党から公認を受けず、引退が決定されていましたが、彼はそれに納得せず、離党を決意しました。国会内の記者会見では、公明党を「全体主義的な体制」と批判し、政党としての方向性に不満を表明しました。この発言に対し、公明党からは激しい反発があり、最終的に福本は党規違反として除名処分となりました。その後、彼は無所属で広島県選挙区から立候補しようとしたものの、候補者の中では最下位の結果となり、落選しました。

政治的発言と活動

福本の発言は時折物議を醸しました。特に2005年には、小泉純一郎首相に対し靖国神社参拝について疑問を呈し、これが原因で公党から注意を受ける事態となりました。また、福本は政界引退後、長年所属していた創価学会からも脱会し、現在は日蓮正宗の信徒として創価学会に対する批判活動を行っています。

2019年、春の叙勲で旭日重光章を受章しました。彼の政治家としての活動や学術的な背景は、今後の政治や社会における重要な要素とされています。福本の生涯は、農学から始まり政治の舞台に転身した独自の経歴を示しており、さまざまな問題に対する意見や活動で注目を集め続けています。

もう一度検索