福浦村 (福島県)

福浦村（ふくうらむら）

福浦村は、かつて福島県相馬郡の南部に位置していた村です。現在の南相馬市小高区の南東部にあたり、南相馬市の広報などでは「（小高区）東部地区」と表記されることがあります。

地理

村内を流れる井田川浦では、大正末期から昭和初期にかけて干拓事業が行われ、約180町歩という広大な農地が造成されました。この干拓事業は、村の農業生産力を大きく向上させる要因となりました。また、村内には水田耕作のための溜池が各所に分布しており、農業用水の確保に重要な役割を果たしていました。

主な河川

宮田川
泉沢川

沿革

福浦村は、明治時代の町村制施行に伴い、以下の13の村が合併して誕生しました。

福岡村
女場村
角部内村
泉沢村
水谷村
蛯沢村
耳谷村
行津村
上浦村
下浦村
浦尻村
村上村
神山村

年表

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、上記13か村が合併し、行方郡福浦村が発足。
1896年（明治29年）4月1日：行方郡と宇多郡が合併し、相馬郡が発足。これに伴い、相馬郡福浦村となる。
1954年（昭和29年）3月31日：小高町、金房村と合併し、新たに小高町となりました。福浦村としての歴史はここで幕を閉じました。

行政

歴代村長

福浦村の歴代村長については、詳細な記録が残っていないため、ここでは割愛します。

教育

福浦村には、以下の教育機関が存在していました。

福浦村立福浦小学校
福浦村立福浦中学校

これらの学校は、地域の子どもたちの教育を担い、地域社会の発展に貢献しました。

交通

鉄道

国鉄常磐線：桃内駅

道路

国道6号

これらの交通網は、村の人々の生活や経済活動を支える重要なインフラでした。

その他

大悲山の石仏

村内には、大悲山に安置された石仏があり、昭和5年(1930年)に国の史跡に指定されています。この石仏は、地域の文化財として大切に保存されています。

参考文献

『小高町史』（福島県相馬郡小高町教育委員会、1975）
『こころの篝火』（小高町役場総務部、2005）

関連項目

* 福島県の廃止市町村一覧

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