福王忠世

福王 忠世 (ふくおう ただよ)

福王忠世は1984年5月6日生まれ、兵庫県西宮市の出身です。元プロサッカー選手で、現在はサッカー指導者として活躍しています。彼の主なポジションはディフェンダーやミッドフィールダーで、サッカー界において多くの実績を残してきました。彼の家庭環境にも特徴があります。父親は能楽ワキ方福王流の宗家であり、兄も同じく能楽師として活動しています。

サッカーキャリアの始まり

福王はセレッソ大阪の下部組織でキャリアをスタートさせました。彼はユース時代に2001 FIFA U-17世界選手権に日本代表として出場しました。2004年にセレッソ大阪から退団し、2005年にロアッソ熊本に移籍すると、その年から守備の要としてチームのJFL昇格に貢献しました。特に彼は九州サッカーリーグのMVPを受賞するなど、力を発揮しました。

しかし、2006年シーズンには怪我に悩まされ、クラブはJ2参入を逃してしまいます。リハビリに約1年を要し、2007年にはディフェンスのバックアッパーとして再び活躍し、ついにチームのJ2参入を果たしました。

Jリーグでの活躍

J2に参入後、福王は怪我を抱えながらもクラブのディフェンスの中心として活躍し続けました。2010年には草津戦でのロングシュートがスカパーにおけるJ2月刊最優秀ゴールとして評価されるなど、その存在感を示しました。彼は2013年シーズンの終了後、ロッソ熊本からの退団が発表され、これによりクラブ発足からのメンバーが全員退団することとなりました。

次に、2014年にガイナーレ鳥取に移籍しますが、同年のシーズン終了後に契約が満了となり退団。2015年からは藤枝MYFCでプレーし、2017年シーズンをもって現役を引退しました。

指導者としてのキャリア

引退後、福王は2018年から清水エスパルスの普及部でコーチとして働き始めました。彼の指導歴はサッカースクールでのコーチから始まり、それから育成部のアシスタントコーチ、さらにサッカースクールのコーチや静岡県SS U-13の監督も務めました。彼は2022年からユースチームのコーチとして指導に当たっています。

個人成績と業績

福王のJリーグでの初出場は2008年3月8日の愛媛FC戦であり、初得点は2009年4月29日対東京ヴェルディ1969戦でした。代表歴としては、2000年にU-16日本代表として活躍し、AFC U-17選手権では日本が3位に入賞しました。

彼のキャリアを通じて、福王はサッカー選手としてだけでなく、指導者としても確かな足跡を残しています。選手としての経験を生かし、若い選手たちを育てる存在となっている彼の今後が非常に楽しみです。

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