福留朗裕

福留朗裕：三井住友銀行を率いる銀行家

福留朗裕氏は、日本の金融業界を代表する人物の一人です。1963年岐阜県生まれ。岐阜市立伊奈波中学校、岐阜県立岐阜高等学校を経て、名門の一橋大学経済学部を卒業しました。大学時代にはアイスホッケー部に所属し、後にみずほフィナンシャルグループ社長となる木原正裕氏とチームメイトとして1年間プレーした経験も持ちます。

大学卒業後、三井銀行（現・三井住友銀行）に入行。名古屋営業本部でトヨタ担当として活躍した後、国際金融部門で長年にわたる経験を積みました。着実なキャリアを積み重ね、2015年には常務執行役員名古屋法人営業本部長に就任、名古屋銀行協会副会長も務めました。

その後、福留氏は異例の転身を遂げます。2018年、トヨタファイナンシャルサービスの代表取締役社長兼グループCEO、そしてトヨタ自動車の常務役員・販売金融事業本部長に就任しました。トヨタ自動車は長年、銀行との距離を置いてきましたが、豊田章男社長のもと、販売金融事業の強化を図るため、福留氏の豊富な銀行経験が求められたのです。この重要な役割において、彼はトヨタの販売金融事業の拡大に大きく貢献しました。

2021年、三井住友銀行に復帰。取締役専務執行役員、そして三井住友フィナンシャルグループ執行役専務に就任。そして2023年4月、ついに三井住友銀行の頭取に昇格しました。これは旧三井銀行出身者として初の快挙であり、彼の長年の努力と実績が認められた証と言えるでしょう。

さらに、福留氏は2024年度の全国銀行協会会長にも就任予定です。日本の銀行業界を代表する立場として、その手腕に大きな期待が寄せられています。

福留氏のルーツにも注目すべき点があります。父は鹿児島県沖永良部島出身で、第七高等学校を経て京都大学法学部を卒業後、岐阜県庁に勤務していました。母は岐阜県出身です。多様な背景を持つ福留氏の人となりは、彼のキャリアパスにも反映されていると言えるでしょう。

三井住友銀行の頭取として、全国銀行協会会長として、福留朗裕氏の今後の活躍から目が離せません。彼のリーダーシップが、日本の金融業界、ひいては日本の経済にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。 彼の経歴は、努力と挑戦、そして着実な成長を続けることの大切さを示す、まさに現代のロールモデルと言えるでしょう。

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