福野文化創造センターヘリオス

福野文化創造センターヘリオス：地域文化を彩る複合施設

1991年、旧福野町の合併50周年を記念して開館した福野文化創造センターヘリオスは、富山県南砺市に位置する複合文化施設です。第二次世界大戦後の日本建築史に名を残す建築家、内井昭蔵氏による設計で、その洗練されたデザインは地域のランドマークとして親しまれています。

ヘリオスは、音楽、演劇、美術など、多様な芸術文化活動を支援する施設として、地域住民に広く利用されています。コンサートホール、演劇空間、美術展示室など、充実した設備を備え、大小様々なイベントに対応可能です。

特に、円形劇場ヘリオスは施設の中核を担っています。可動式の観客席とフレキシブルなステージレイアウトにより、演劇公演からコンサート、展示会まで、多様な用途に対応できます。最大収容人数は613名で、大規模なイベントにも対応可能です。

ヘリオスには、南砺市立図書館福野図書館が併設されているのも大きな特徴です。図書館は、地域住民の学習機会の提供に貢献しており、ヘリオスと連携した文化活動の展開にも役立っています。

さらに、生涯学習施設「喜知屋」も併設し、幅広い世代が学習や交流の場として利用しています。寄贈された町家を改修した喜知屋は、茶室や美術展示室を備え、独特の雰囲気を持つ空間です。

ヘリオスは、国際的なイベントにも積極的に関わっています。1991年から開催されている『スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド』の主要会場として、世界中からアーティストや観客を迎え入れてきました。この貢献が認められ、2006年にはJAFRAアワード（総務大臣賞）を受賞しています。

建物の外観も魅力的です。鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て、延床面積7,461m²の建物は、周辺の環境に調和した設計となっています。約110台の駐車場を備え、来場者の利便性も考慮されています。

ヘリオスのエントランスホールには、福野夜高祭の夜高大行燈が常設展示されています。高さ約8mの大行燈は、福野の伝統文化を象徴する存在であり、来場者の目を楽しませています。

その他、ヘリオスには、創造の空間アートスペース、音楽室、舞踊室、セミナールーム、茶室など、多様なニーズに対応した施設が充実しています。

主な施設

円形劇場ヘリオス（舞台、観客席、楽屋）
創造の空間アートスペース
スタジオM＆D（音楽室、舞踊室）
学習室、セミナールーム
南砺市立福野図書館
茶室「芝水庵」
アトリエ（美術室、工芸室）
軽食・喫茶室
* 分館「喜知屋」（美術館、茶室など）

利用案内

ヘリオスと図書館の開館時間、休館日はそれぞれ異なります。詳細については、公式ウェブサイトをご確認ください。

福野文化創造センターヘリオスは、地域住民の文化活動の拠点として、そして国際的な交流の場として、これからも発展を続けていくでしょう。

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