私は野球部マネージャー

『私は野球部マネージャー』の概要

『私は野球部マネージャー』は、小箱とたんの描く漫画で、野球部のマネージャーになる少女、本間九州子を中心に展開される物語です。この作品は、2006年から2007年まで『隔月刊コミックブレイドMASAMUNE』に連載され、全8話で構成されています。ユニークな設定として、部員がわずか2人しかいない高校の野球部を舞台にし、そこに多様な動物を引き連れた本間がマネージャーとして登場し、野球部を盛り上げる様子が描かれています。

ストーリーの流れ

物語は、部員が2人で廃部の危機にある野球部から始まります。部員の遊佐と西川は、可愛いマネージャーを雇えば新入部員が集まるかもしれないと考えます。そこに、本間九州子という少女が現れ、彼女は動物たちを野球部に加入させることを約束します。彼女の提案に乗った遊佐と西川は、彼女をマネージャーとして迎えることになりますが、思惑とは裏腹に、動物たちが部員として認められることに戸惑うことになります。

本間は動物たちを駆使して野球部を特訓し、時には奇想天外な訓練を通じて、彼らを甲子園へと導こうとしますが、実際には彼女自身が甲子園を「仔牛園」と勘違いしていることが明かされていきます。その様子はギャグ漫画としても楽しめる部分となっています。

また、物語は途中で本間の同級生である女子マネージャー・原那須香が登場し、彼女との対決や新入部員を巡る勝負が繰り広げられます。この競争の中で、本間たちは新たな部員を集めていき、ついには動物を含めた9人の部員がそろうことになります。

登場キャラクターと動物たち

主要キャラクターには、本間九州子をはじめ、遊佐や西川、さらには新しく加わった女子生徒・那須香がいます。また、個性的な動物たちも多数登場します。ウシのモーくん、ネコのミーコなどが活動しながら、彼らの成長や友情も描かれています。特に、登場する動物たちにはそれぞれユニークな性格や特技があり、漫画全体を通してのコミカルな要素を強調しています。

作品の特徴

本作は、単なる野球漫画に留まらず、動物たちをフィーチャーすることで、ジャンルを超えた楽しさを提供しています。また、作者が自らのキャラクターに「作者が野球のルールを知らない」と発言させることで、意外性を取り入れるなど、ユーモアのセンスが随所に見られる作品です。

発刊された単行本

2007年には『スコアブック 〜小箱とたん作品集〜』として、他の作品との共収録がなされました。このように『私は野球部マネージャー』はその独自の視点と風変わりな登場キャラクターで、読者を楽しませる作品となっています。

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