私立ヤバスギ学園

私立ヤバスギ学園

『私立ヤバスギ学園』は、恵月ひまわり先生によって描かれた日本の漫画作品です。講談社の『なかよしラブリー』にて、2004年夏の号から2007年冬の号まで連載されました。単行本は全4巻で、講談社コミックスなかよしから発売されています。

あらすじ

物語の舞台は、その名の通り、異常なまでに男尊女卑の思想が蔓延している私立山杉（ヤバスギ）学園。この学園に送り込まれた3人の少女、彌勒風羽、葛龍子、内山苺花が、学園の悪しき風習を改革しようと奮闘する姿を描いた学園コメディです。

登場人物

主要人物

彌勒 風羽（みろく ふう）: 初等部6年A組。正義感が強く、男子にいじめられている女子を放っておけない性格。寮では龍子、苺花と同室です。殿下こと東篠寛貴に運命を感じています。
葛 龍子（つづら りゅうこ）: 初等部6年A組。女神のような美貌を持つクールな女の子。
内山 苺花（うちやま いちか）: 初等部6年A組。愛らしい外見とは裏腹に、独特な感性を持つお色気担当。
東篠 寛貴（とうじょう ひろき）: 中等部2年。「殿下」と呼ばれ、学園のアイドル的存在。頭脳明晰、スポーツ万能、容姿端麗という完璧な御曹司ですが、賑やかな場所は苦手です。
バーバレラ: 風羽、龍子、苺花の3人をヤバスギ学園に送り込んだ謎の人物。

山杉学園の生徒・関係者

羅岩 ニール（らがん ニール）: 初等部6年A組の男子生徒。取り巻きを従え、男尊女卑的な言動を繰り返します。
瑠璃原（るりはら）: 初等部6年A組の女子生徒。
小菅 玉三郎（こすげ たまさぶろう）: 初等部生徒会長兼風紀委員長。眼鏡をかけた優等生タイプ。
七味 ラ王（しちみ らおう）: 高等部2年。本部会の左将軍を務めるお坊ちゃま。
好色 一男（こうしょく かずお）: 反省室長。
北極1号、2号: バーバレラの側近である美女コンビ。風羽たちを学園に連れてきました。

山杉学園について

特徴

通称「ヤバスギ学園」: 私立の全寮制学園。良妻賢母を育成する校風を謳っていますが、実際は男子が女子を虐げるという歪んだ実態があります。

規則

女子のみ清掃: 学園の清掃は女子生徒の義務。
連帯責任: 男子に逆らうと、学園中の女子が連帯責任を負わされます。

施設

学生寮: 女子寮はボロボロですが、男子寮は豪華絢爛な城のような外観をしています。
反省室: 牢屋のような造りで、鉄格子には電流が流れています。
男子棟第一会議室: 女子禁制。全校男子生徒による「御前会議」（本部会）が行われます。
購買: 『なかよし』が販売されているなど、学業に必要のないものも売られています。

行事

全校ミサ: 定期的に行われる儀式。
カウントダウンパーティー: 学園の伝統行事。設営や撤収は女子が行います。
臨海学校: 男子は遊び放題ですが、女子は海の家の清掃をさせられます。

服装

女子の制服: スカートのスリットを安全ピンで留めると校則違反となります。

書誌情報

恵月ひまわり 『私立ヤバスギ学園』 講談社〈講談社コミックスなかよし〉、全4巻

2006年2月6日発売、ISBN 4-06-364104-X
2006年11月6日発売、ISBN 4-06-364127-9
2007年8月6日発売、ISBN 4-06-364160-0
2007年12月6日発売、ISBN 4-06-364169-4

『私立ヤバスギ学園』は、個性的なキャラクターたちと、男尊女卑というテーマをコミカルに描いた作品です。少女たちがどのように学園を変えていくのか、ぜひ手に取って読んでみてください。

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