秋山成勲

秋山成勲（あきやま よしひろ、韓国名：秋 成勲（チュ・ソンフン））

秋山成勲は、1975年7月29日生まれの韓国出身の男性総合格闘家であり、現在は日本に帰化している。彼のニックネームには「ヌルヤマ」「反骨の柔道王」「セクシヤマ」などがあり、格闘技の世界でも広く知られた存在である。大阪府大阪市生野区出身で、エーチームグループに所属。2006年にはHERO'Sのライトヘビー級世界王者となった。

来歴

幼少期から柔道家時代まで

秋山は在日韓国人四世として生まれ、幼少期から柔道を始めた。父の影響で3歳から柔道を学び、清風高校を経て近畿大学に進学。大学卒業後、韓国へ帰国し、釜山の市役所で働きながらオリンピック出場を目指したが、差別に直面し挫折。その後、2001年に日本国籍を取得し、秋山成勲と名乗ることになった。特に、釜山アジア大会での優勝を経て、韓国のマスコミによる批判が高まった。

転身とプロ格闘家としての活躍

2004年にプロ格闘家としてデビューすると、次々と試合に出場。初戦ではK-1のリングで一本勝ちを収め、高い実力を見せつけた。しかし、2005年には体重差によるKO負けを喫し、そこから多くの挑戦を続けていく。2006年にはHERO'Sライトヘビー級世界最強王者決定トーナメントで見事に優勝し、名実ともにトップファイターとなった。

UFC時代

2009年にはUFCと契約し、様々な選手と対戦。UFCでは判定勝ちを収めることもあったが、怪我により長期の離脱を余儀なくされた。それでも2014年に復帰し、勝利を重ねていく。総合格闘技の舞台での彼の戦い方は、その独特なスタイルが評価され、多くのファンに愛されている。

ONE Championship

2019年からはONE Championshipに参加し、再び試合を行うようになった。2022年には青木真也との対戦で勝利し、さらなる注目を集めた。

タレント活動

秋山は格闘技活動だけでなく、タレント業にも力を入れている。韓国ではCMに出演し、人気を博している。特に、テレビでのバラエティ番組にも頻繁に出演しており、そのユーモアと個性で視聴者を惹きつけている。

人柄とエピソード

秋山は柔道家としての誇りを持ち続けており、国籍や出身地に関わらず、格闘技を通じての経験を大事にしている。また、家族を大切にし、妻のSHIHOや娘のサランとの時間を重視している。復帰後のインタビューでは、「韓国に帰ってくることができました」と述べ、国に対する思いを抱き続けていることを示している。

秋山成勲は、数々の困難を乗り越えてプロ格闘技の世界に名を刻んだ選手であり、今後の活躍にも注目が集まる存在である。

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