秋田県消防防災航空隊

秋田県消防防災航空隊

秋田県消防防災航空隊は、秋田県庁に属する組織であり、地域の防災業務を担っています。1999年4月1日に設立され、秋田空港内に配置された専用基地を持っています。この基地は同年11月30日に完成し、航空隊の活動拠点となっています。秋田県の防災組織が重要な役割を果たす中、消防防災ヘリコプターを運用し、迅速な救急・救助・消防活動を行っています。

主な任務としては、通年を通じての出動体制を整え、必要に応じて医療搬送や災害救助を行います。飛行小隊と救助小隊の二つの部隊に分かれており、救助隊のメンバーは県内の各消防本部から派遣され、専門的な訓練を受けています。また、操縦士や整備士は秋田県警察航空隊から兼任しており、連携が取れたチーム体制を確立しています。

所有するヘリコプターは川崎BK117C-2型の1機で、その愛称は「なまはげ」で、2019年10月25日から運行を開始しました。この航空隊は設立当初から、古い機体であるBK117C-1型を持ち、2019年10月31日まで使用していました。最新の機体であるなまはげは、より高機能な装備を誇り、救助活動をより一層効率的に行うために更新されたものです。

沿革

秋田県消防防災航空隊の歴史は、いくつかの重要な出来事によって形作られています。1999年に設立された後、2008年6月には岩手・宮城内陸地震の際に緊急消防援助隊として出動しました。また、2011年3月の東日本大震災では、依然として求められる支援の一部を担い、救助活動に従事しました。

さらには、2016年8月には岩手県での豪雨災害に伴う緊急消防援助隊としても活躍し、2018年9月には北海道胆振東部地震の際にも同様に出動しています。これらの出来事は、秋田県消防防災航空隊の重要性と地域住民への貢献を示す証拠となっています。

人命救助や災害対応における責任は非常に重く、隊員は常に高い意識と技術を持って任務に臨んでいます。今後も秋田県消防防災航空隊は、地域の安全を守るために、その活動を続けていくことでしょう。

もう一度検索