秋田県立医療療育センター

秋田県立医療療育センターについて

秋田県立医療療育センター（Akita Prefectural Center on Development and Disability、略称：AIRC）は、秋田県秋田市南ケ丘に位置する医療型の障害児入所施設です。このセンターは、児童福祉法に基づき、肢体不自由及び重症心身障害を持つ子どもたちのための医療と療育を行っています。さらに、小児発達支援センターや知的障害支援センターとしても機能しており、幅広いニーズに応じた支援を提供しています。

施設の成り立ち

この施設は、かつて秋田県住宅供給公社が開発した「南ケ丘ニュータウン」が販売不振により、県により「あきた総合支援エリア かがやきの丘」として整備されたエリア内に設立されました。昭和34年に設立された秋田県太平療育園と、昭和58年に開設された秋田県小児療育センターの機能を統合し、地方独立行政法人秋田県立療育機構が設立されました。

このセンターは、秋田県立秋田きらり支援学校と隣接しており、両施設は渡り廊下でつながっています。これにより、より包括的な支援が可能になっています。

診療科とサービス内容

秋田県立医療療育センターは、乳幼児から成人までを対象に発達支援を行っており、以下の診療科を設けています:

• - 小児科
• - 小児科メンタルヘルス
• - 児童精神科
• - 整形外科
• - 歯科
• - リハビリテーション科
• - 耳鼻咽喉科
• - 眼科

特に、肢体不自由児を対象に設置された杉の子病棟や、重症心身障害児用のひばり病棟があります。そして、最新の医療技術を反映するために、病歴や訓練歴などを管理する電子カルテシステムも導入されています。加えて、発達障害の支援を行っている「秋田県発達障害者支援センター ふきのとう秋田」が併設されており、地域のニーズに応じた支援を提供しています。

沿革

このセンターの設置は2010年4月1日で、初代機構理事長には遠藤博之が、センター長には坂本仁が就任しました。その後、所在地が変更され、2018年には新しい住所に移転しました。2021年には島田洋一が理事長に就任し、2022年4月1日には澤石由記夫が新たなセンター長となりました。その後、2023年には坂本仁が再び理事長に就任しました。

アクセス

このセンターは、秋田中央交通のバスでアクセスが可能です。秋田駅東口から県営南ヶ丘団地行きのバスに乗り、「総合支援エリア」で下車すると、すぐ近くに到着します。また、秋田駅から日赤病院経由の路線でも「遊学舎前」で下車し、徒歩15分で到着します。

結論

秋田県立医療療育センターは、地域内の医療と療育を統合的に行う重要な施設です。多様な専門科と最新の医療技術により、肢体不自由や重症心身障害を持つ児童に対する手厚い支援が行われています。地域の発達障害支援においても中心的な役割を果たしており、今後も多くの子どもたちの成長を支えていくことが期待されています。

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