『
秘密戦隊ゴレンジャー MUSIC COLLECTION』は、
1996年4月20日に
日本コロムビアからリリースされた
アルバムCDです。この
アルバムは、特撮テレビドラマ『
秘密戦隊ゴレンジャー』の劇中で使用された楽曲をまとめたもので、ファンにとっては待望のアイテムとなりました。
アルバムの大きな特徴の一つは、オープニングテーマ「進め!ゴレンジャー」のテレビサイズ版が2種類収録されている点です。トラック1には、
効果音(爆発音やバイクの音)が入った、テレビ放送そのままの音源が収録されており、トラック15に収録されているものとは異なる点が注目されます。これは、当時テレビで聴いていた臨場感をそのまま味わえる貴重な音源と言えるでしょう。
音楽は、数々の特撮作品を手がけた作曲家、渡辺宙明が担当しています。彼の創り出すメロディーは、ゴレンジャーの勇ましさや、戦いの激しさを表現しており、作品の世界観をより深く楽しむことができます。
しかし、この
アルバムが発売された当時、第43話から頻繁に使用されていた「バリドリーンの歌」や「ゴレンジャーがやってくる」のインストゥルメンタル版は、音源が発見されなかったため収録されていません。また、CD1枚に収録できる楽曲数には限りがあるため、他にも多くの未収録曲が存在していました。そのため、ファンの間では完全な形で音源を聴きたいという要望が高まっていました。
その後、選曲を担当した村田好次氏が、独自にコピーテープを保存していたことが判明しました。これにより、全楽曲の音源が現存していることが確認され、2016年に発売された2枚組
アルバム『
秘密戦隊ゴレンジャー オリジナル・
サウンドトラック』にて、ついに完全収録が実現しました。この完全版の登場は、長年のファンの願いが叶った瞬間であり、大きな話題となりました。
以下に、『
秘密戦隊ゴレンジャー MUSIC COLLECTION』の収録曲リストを記載します。
1. 進め!ゴレンジャー(T.V.SIZE VERSION S.E. MIX) [1:23]
2. 黒十字軍の侵攻(M-34サブタイトル、M-27C、M-6T2) [2:20]
3. 秘密戦隊結成(M-4、M-1) [2:36]
4. チェイス!ゴレンジャーマシン(M-3、M-7) [2:45]
5. スナックゴン(M-16、M-33) [3:51]
6. 国際秘密防衛機構イーグル(M-27、M-8T2、M-26、M-9) [4:56]
7. 猛進撃!黒十字軍(M-5T2、M-19T2、M-23T2、M-34アイキャッチT2) [3:04]
8. バリブルーン出動(M-2) [0:52]
9. 飛べ!バリブルーン(INSTRUMENTAL VERSION) [2:55]
10. 五色の影法師(M-25、M-30) [2:10]
11. ゾルダー襲来(M-20、M-22) [1:58]
12. 進め!ゴレンジャー(INSTRUMENTAL VERSION) [3:26]
13. 真赤な大勝利(IIM-10、IIM-10の2) [1:33]
14.
秘密戦隊ゴレンジャー(T.V.SIZE VERSION) [0:53]
15. 進め!ゴレンジャー(T.V.SIZE VERSION) [1:12]
16. 大将軍着任(IIM-11、M-31T2、IIM-2の3) [2:13]
17. 新たなる翼、バリドリーン(IIIM-7、IIM-3、IIM-4の2、IIIM-8の2) [3:47]
18. ゴー!戦闘開始(IIM-5、IIM-2の2、IIM-7) [2:55]
19. 世界を守れ!ゴレンジャー!!(IIIM-1の3、IIIM-2の1、IIIM-1の2) [3:36]
20. 黒十字忍団の暗躍(IIIM-11、IIIM-10、IIIM-15、IIIM-9) [3:11]
21. 激突!仮面怪人VSゴレンジャー(IIIM-3、IIIM-4、IIIM-6) [3:13]
22. 黒十字城浮上(IIIM-12、IIIM-21、IIM-8の2、M-29、IIM-9) [4:20]
23. 特攻大作戦(IIM-1、IIIM-5、IIM-6) [3:09]
24. 黒十字総統の秘密(IIIM-13、IIIM-16、IIIM-17、IIIM-14) [3:32]
25. 五人揃って、ゴレンジャー(「
キカイダー01」M-12) [0:44]
26.
秘密戦隊ゴレンジャー(INSTRUMENTAL VERSION) [3:00]
27. 永久に輝け五ツ星(IIIM-23、M-13) [3:36]
28. 見よ!!ゴレンジャー(T.V.SIZE VERSION) [0:52]
この
アルバムは、『
秘密戦隊ゴレンジャー』の世界を音楽で楽しむことができるだけでなく、特撮音楽史においても重要な作品の一つと言えるでしょう。ファンの方はもちろん、特撮音楽に興味がある方にもおすすめの
アルバムです。