程永華

程永華（てい えいか）

程永華氏は、1954年9月生まれの中国の外交官であり、政治家です。中国外交部アジア局副局長、駐マレーシア特命全権大使、駐大韓民国特命全権大使を経て、2010年から2019年まで駐日本特命全権大使を務めました。また、桜美林大学、創価大学、広島大学から名誉博士号を授与され、創価大学を卒業しています。全国政治協商会議委員も務めています。

人物

中国吉林省長春市出身の程氏は、小学校3年生で長春外国語学校の日本語コースに入学しました。1973年には、外交官研修のため中国外交部から派遣され、日中国交正常化後初の中国人国費留学生として来日しました。当初、中国人の国立大学への入学が認められなかったため、和光大学で2年間学びました。

その後、池田大作・創価学会会長（当時）が身元保証人となり、中国人留学生の正式な受け入れを初めて行った創価大学に正式に留学しました。入学時には、池田会長が中国の周恩来首相と会談したことを記念して、周桜がキャンパスに植えられ、現在も毎年観桜祭が行われています。

1977年から1983年まで駐日大使館に勤務した後、中国へ帰国し、外交部アジア局に勤務しました。1992年から同局副課長、課長を経て、1996年からは駐日大使館参事官、公使を務めました。2000年に本省に戻り、アジア局副局長に就任。2003年駐日公使、2006年駐マレーシア特命全権大使、2008年駐韓国特命全権大使を歴任しました。

日本語に堪能であり、1977年から2000年までの間に三度、駐日大使館に勤務した経験を持つ日本専門家です。2009年12月に次期駐日大使に内定し、2010年2月28日に着任、同年3月23日には皇居宮殿で信任状捧呈式を行いました。

2010年12月18日には、長崎県の原子爆弾落下中心地碑に献花を行いました。2015年12月15日には、安倍晋三内閣総理大臣が日本語を話す駐日各国大使24名を総理公邸に招いて昼食会を主催し、程大使も参加しました。この昼食会は毎年度恒例となり、程大使は第2回（2017年1月10日）と第4回（2018年12月14日）の昼食会にも参加しました。

2019年5月7日、駐日中国大使を歴代最長の9年3ヶ月務めた程大使の離任式典が行われ、安倍首相も出席しました。5月9日には、天皇徳仁と皇后雅子が即位後初めて引見した外国賓客となりました。

2020年6月11日、中日友好協会常務副会長に就任しました。

程永華氏は、長年にわたり日中関係の発展に尽力し、その功績は高く評価されています。

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