稲敷市立江戸崎小学校

稲敷市立江戸崎小学校

茨城県稲敷市江戸崎に位置する稲敷市立江戸崎小学校は、この地域における教育の中核を担う公立小学校です。1873年（明治6年）に創立されて以来、140年以上の長きにわたり地域の子供たちの学び舎として歩み続けており、稲敷市内では最も古い歴史を持つ伝統校として知られています。かつての江戸崎町、そして現在の稲敷市の中心部にあり、地域と共に発展してきました。

沿革

本校の歴史は、明治時代初期に始まります。創立は1873年（明治6年）です。その後、時代の変遷と共にその名称や形態を変えてきました。

1877年（明治10年）には、校名を「江戸崎尋常小学校」と改称しました。
太平洋戦争中の1941年（昭和16年）には、国民学校令に基づき「江戸崎国民学校」となります。
戦争末期の1944年（昭和19年）には、東京都心部からの学童疎開を受け入れ、多くの子供たちの安全な学びの場となりました。
戦後、教育制度が刷新された1947年（昭和22年）には、地元の自治体名冠した「江戸崎町立江戸崎小学校」として再出発しました。
学校施設の整備も進み、1958年（昭和33年）には新しい木造校舎が完成。さらに1972年（昭和47年）には鉄筋コンクリート造りの新校舎が建てられ、学習環境が大きく向上しました。
創立100周年を迎えた1973年（昭和48年）には、記念式典が盛大に挙行され、学校の節目を祝いました。
1979年（昭和54年）には体育館が完成し、児童の体力向上や学校行事の場として活用されています。
平成に入り、市町村合併が進む中で、2005年（平成17年）には江戸崎町が周辺自治体と合併し稲敷市が誕生。これに伴い、校名が現在の「稲敷市立江戸崎小学校」へと変更されました。
* そして近年、地域の学校再編が進む中で、2016年（平成28年）には周辺に位置していた2つの小学校と統合し、新たな歴史を刻む「新生江戸崎小学校」として再発足しました。これにより、より多くの児童が共に学ぶ大規模校となりました。

学校の現況

2020年（令和2年）度時点の児童数は合計317名で、内訳は1年生53名、2年生41名、3年生53名、4年生48名、5年生45名、6年生57名となっています。これは稲敷市内では最も児童数の多い学校ですが、近年の少子高齢化や市の人口減少傾向に伴い、本校でも児童数は減少傾向にあります。児童たちは、歴史と伝統を受け継ぎながら、日々学習活動や様々な学校行事に取り組んでいます。卒業後の主な進学先中学校は、同じく稲敷市内に所在する稲敷市立江戸崎中学校です。

本校は、長年の歴史の中で培われた教育実践を受け継ぎつつ、時代の変化や地域のニーズに対応しながら、未来を担う子供たちの健やかな成長を支援しています。地域社会との連携を大切にし、開かれた学校づくりを目指しています。

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