穂積村 (長野県)

穂積村の概要

穂積村（ほづみむら）は、長野県南佐久郡に位置していた村で、現在は佐久穂町の一部及び小海町の一部にあたります。この村は、1975年に崎田村と樋ノ口村が合併して成立し、1889年には自身の自治体としての村制を施行しました。

地理

穂積村は南佐久郡の南東部に位置しており、千曲川を西側の境界として、その沿岸には少しの平地があります。村内には北から順に、境田、樋ノ口、高岩、東馬流の集落が点在しています。さらに、村の東には段丘上に崎田、穴原の集落があり、南側の山中には筆岩集落があります。東部の大部分は山地で占められ、村の北側は耕地、東側は海瀬村と、南側は小海村と接しています。また、西側には千曲川を挟んで畑八村や北牧村が存在します。

歴史

穂積村の歴史は深く、元和8年（1622年）に崎田村から崎田新町村が分立したことが始まりです。さらに、延宝7年（1679年）には崎田新町村が樋ノ口村に改名されました。1975年に崎田村と樋ノ口村が合併し、穂積村が誕生しました。穂積の名称は、その地域の農村の特徴に由来しています。

1889年には村制が施行され、穂積村は単独の自治体として活動を開始しました。1956年には畑八村と合併し、八千穂村が設立されることとなります。この際に穂積村は廃止となり、その地域は八千穂村大字穂積として新たに再編されました。翌1957年には、八千穂村大字穂積の一部である東馬流が小海町に編入され、この区域は小海町大字東馬流と名づけられました。このように、穂積村は歴史の中でさまざまな変遷を経て、現在の地域が形成されていきました。

交通

穂積村には鉄道路線も通っており、かつては日本国有鉄道の小海線が利用されていました。この路線には馬流駅、高岩駅、そして佐久穂積駅（現在の八千穂駅）があり、地域住民の日常的な移動に貢献していました。

参考文献

穂積村やその歴史に関する情報は、南佐久郡の資料や、地名辞典に記載されています。具体的な文献には、南佐久郡役所が編纂した『南佐久郡志』や『南佐久郡誌』、さらには『角川日本地名大辞典』があり、これらの出版物では村の詳細な情報が提供されています。

穂積村の歴史や地理を振り返ることで、その地域の文化的背景や変遷を理解する手助けとなります。多くの歴史的な出来事がこの小さな村の中で繰り広げられ、今日の形が形成されていったのです。

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