空気環境測定実施者

空気環境測定実施者について

空気環境測定実施者とは、建築物における空気環境の測定を行うための国家資格です。この資格は、建築物環境衛生管理技術者と並び、建築物の衛生管理において重要な役割を担っています。資格を取得するためには、厚生労働大臣が登録した講習会を受講し、修了考査に合格する必要があります。また、資格取得後も、定期的な再講習会への参加が義務付けられています。

概要

空気環境測定実施者は、建築物内の空気環境を測定し、その結果を基に改善策を提案することで、人々の健康と快適な生活環境を守る重要な役割を担っています。この資格は、建築物空気環境測定業の登録に必要な資格の一つであり、建築物における衛生的な環境の確保に不可欠です。

講習会

空気環境測定実施者になるための講習会は、5日間の日程で実施されます。講習会では、建築物環境衛生制度や建築設備概論、空気環境管理概論など、専門的な知識を幅広く学びます。また、実務指導や考査も行われ、実践的なスキルを習得します。

受講資格

講習会を受講するためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

高等学校または中等教育学校卒業後、2年以上建築物における空気環境の測定に関する実務経験がある者。
5年以上建築物における空気環境の測定に関する実務経験がある者。
高等学校または中等教育学校卒業後、2年以上建築物における空気環境の測定に関する実務経験を有する者と同等以上の学歴及び実務経験を有すると認められる者。

講習科目

講習会では、以下の科目を学びます。

建築物環境衛生制度
建築設備概論（空調設備関係）
空気環境管理概論
空気環境測定各論
実務指導
考査

再講習会

空気環境測定実施者は、資格取得後も、2日間の再講習会を受講する必要があります。再講習会では、新技術や新知識の習得、その他必要な知識の反復履修を行います。これにより、常に最新の知識と技術を維持し、質の高い空気環境測定を行うことが求められます。

再講習科目

再講習会では、以下の科目を学びます。

建築物環境衛生制度
建築物衛生における動向
建築設備
空調設備
室内環境衛生概論
室内空気環境測定の評価
考査

受講資格

再講習会を受講するためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

厚生労働大臣登録空気環境測定実施者講習会を修了した者。
厚生労働大臣登録空気環境測定実施者再講習会を修了した者。
建築物環境衛生管理技術者免状を有する者であって、建築物空気環境測定業又は建築物環境衛生総合管理業の登録営業所において空気環境測定実施者としての業務に従事した経験を有する者。

外部リンク

公益財団法人日本建築衛生管理教育センター

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