空港アクセス・三雲松阪コミュニティバス

空港アクセス・三雲松阪コミュニティバスの概要と歴史

三重県松阪市で運行されていた空港アクセス・三雲松阪コミュニティバスは、地域の交通を支える重要な存在でした。2006年12月20日に松阪港から中部国際空港を結ぶ「松阪ベルライン」の就航に合わせて運行が始まり、その後、地域のニーズに応じて何度もダイヤ改正が行われてきました。

運行開始と進化

このバスは、初めて運行を開始した際、松阪港から近鉄松阪駅、さらには三雲地域へと接続する役割を果たし、多くの住民や観光客が利用しました。2009年頃には、このルートに沿って運行されていた三重交通バス32系統（松阪駅前 - 小野江）や81系統（松阪駅前 - 松阪港 - 猟師町）もありましたが、さらなる利便性向上のために2010年に運行体系を見直しました。

2010年6月1日には、空港アクセス線と三雲松阪線に分離され、複数の便が同時に運行される形になりました。その後も乗り継ぎ可能な路線として利用できるよう工夫され、地域住民のニーズに対応していました。

名称変更とダイヤ改正

2016年12月19日には、高速船の廃止に伴い空港アクセス線の名称が大口線に変更され、運行経路も見直されました。この時点で終点は松阪港に設定され、便の数や運行時間が調整されました。2018年4月1日には、三雲松阪線がベルタウンやよいほモールを経由するようになり、地域の交通網がさらに強化されました。

2019年4月、さらにダイヤ改正があり、鈴の音バス大口線と三雲松阪線にそれぞれ名前が変更されました。これにより、大口線は済生会松阪総合病院に、三雲松阪線は天白に新たに停留所を設け、地域住民の行動圏が広がりました。

現在の運行経路

現在の大口線の運行経路は、松阪港から出発し、セントラルグラスファイバー前、大口郵便局前、マックスバリュ郷津店前、松阪警察署前、近鉄松阪駅を経由し、JR松阪駅へ至るものです。松阪港行きは1日4本、JR松阪駅行きも同じく1日4本と安定した運行となっています。特に、近鉄松阪駅の一つ前で停車する済生会病院停留所は、利用者にとって利便性が高いポイントとなっています。

三雲松阪線は、JR松阪駅からスタートし、ベルタウンやいくつかの商業施設を経由するルートです。この便に関しても天白行きは1日6本、JR松阪駅行きは1日7本運行されており、多くの利用者に支えられています。特定の条件に応じて停留所が変更されることもありますが、一定の時間に安定した便が運行されるため、住民にとっては非常にありがたい存在です。

車両と関連項目

運行にはいすゞ・エルガミオが使用されており、三重交通松阪営業所から管理されています。運行時には他の観光バスや地域交通と連携しながら活動しており、現地の交通網の一部を担っています。

このように、空港アクセス・三雲松阪コミュニティバスは松阪市の地域交通の要であり、今後も住民の生活を支える役割を果たしていくことでしょう。

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