空軍局

空軍局（Luftwaffenamt）について

ドイツ連邦空軍（Bundeswehr）の中で、空軍局は空軍指揮司令部と並ぶ重要な組織の一つです。ケルン＝ヴァーンに位置する本部は、空軍少将が局長を担い、空軍に必要な概念の開発や教育、装備の管理に責任を負っています。この局は具体的な戦闘部隊の指揮を行うわけではなく、それを専門に扱うのは空軍指揮司令部です。しかし、航空安全や飛行操縦に関するケースにおいては実働部隊と連携し、専門知識を提供することもあります。

空軍局の主な任務

空軍局は多岐にわたる任務を担っています。以下にその主要な任務を示します。

• - 人事管理: 空軍内の人材の管理、育成を含みます。
• - 空軍の保安: 空軍の安全を確保するための施策を講じます。
• - 教育と国際協力: 将兵への各種教育プログラムを実施し、国際的な協力を推進します。
• - 後方支援業務: 物資の管理や後方支援の基盤を整備します。
• - 情報通信システム: 情報通信の基盤を確立し、その運用を支えます。

空軍局は以上の任務を通じて、ドイツの空軍の効果的な運営を支える重要な役割を担っています。

構造と組織

空軍局は、それぞれ異なる役割を持つ5つの専門部で構成されています。以下はその専門部の概要です。

1. 空軍の合理化・統制・組織・人事体系・支出規制
2. 空軍情報センター・報道
3. 連邦軍の飛行業務
4. 連邦軍の航空保安
5. 空軍の発展中枢

また、空軍局は二つの主要集団を指揮しており、これにより更に専門的な運用が可能となります。これらは、空軍訓練集団および空軍兵器システム集団です。さらに、直轄機関として

• - 空軍軍医監（GenArztLw）
• - 連邦軍航空管制局（AFSBw）
• - ヴァーン空軍支援群（LwUstgGrp WAHN）
• - ヴァーン空軍法務顧問センター（RBZ Lw WAHN）

があります。

歴史

空軍局の歴史は1960年代に遡ります。1956年5月1日に空軍任務センター部が設立され、その後数度の改組を経て、1962年に現在の形に近い空軍局に改編されました。1970年には大規模な組織改編が実施され、同時に指揮権の強化が図られました。これにより空軍士官学校などの統括機能も強化されました。1973年時点では空軍軍医監が隷下となり、さらなる組織の整備が進展しました。

空軍局は、今後もドイツ連邦空軍の運営および発展に関与し続け、重要な役割を果たすことが期待されています。

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