突撃!アーミーマン 史上最小の作戦

突撃!アーミーマン 史上最小の作戦

『突撃!アーミーマン 史上最小の作戦』（Army Men: RTS）は、[3DO]]が開発したリアルタイムストラテジー]ゲームです。プラスチック製兵隊人形「アーミーマン」を題材とした人気シリーズの外伝的作品であり、日本では[[PlayStation 2版とWindows版がそれぞれ異なるタイトルで発売されました。

ゲーム概要

本作の最大の特徴は、ごく普通の民家を舞台としている点です。プレイヤーはアーミーマンの視点から、リビングやキッチンといった身近な場所を広大な戦場として見立て、戦略を練り上げます。資源の調達もユニークで、プラスチックはオモチャや模型から、電力はビデオテープや時計などから得られます。破壊されたユニットや建物はプラスチックの塊となり、回収して再利用できる点も特徴です。

ゲームシステムは、基地を建設して資源を管理し、ユニットを生産するというオーソドックスなRTSの形式を踏襲しています。しかし、資源の種類はプラスチックと電力の2種類に絞られ、ユニットへの補給の概念も簡略化されるなど、全体的に初心者でも遊びやすいように単純化されています。

キャンペーンモード

キャンペーンモードは全15章のシナリオで構成されており、ユニットや施設の生産を主軸としたミッションと、ヒーローユニットのみを使用するパズル要素の強いミッションが交互に展開されます。

キャンペーンモードで特定の条件を満たすと、より難易度の高いボーナスミッションや大戦役がアンロックされます。やり込み要素も充実しており、長く楽しめる内容となっています。

ストーリー

ミドリ軍とタン・フォースの終わらない戦いが続く中、最前線である「家」を占領したミドリ軍部隊の指揮官ブリンツ大佐は、任務中に負傷してしまいます。治療の甲斐なく、彼はタン・フォースに寝返ってしまいます。そこで、ホーク軍曹はグリム大佐からブリンツ大佐の抹殺を命じられます。

主なミッション

1.シン・グリーン・ライン: ホーク軍曹は部隊を率いて「白い柵」防衛線の突破を目指します。
2.敵陣横断三百センチ: 司令部が捕捉した敵中枢を殲滅し、前線基地を設営します。
3.ア・フュー・グリーン・メン: 大型ヘリコプターで敵陣後方へ潜入し、敵陣地に電力を供給する施設を破壊します。
4.フル・プラスチック・ジャケット: 地雷や監視塔が設置された防御陣地を突破し、「地下室」から「家」への侵入を試みます。
5.地下室からの来訪者: 「地下室」に潜入した軍曹は、アリを蹴散らしながら1階を目指します。
6.炊火の勇気: 包囲された「台所」のテーブル前線基地を救援するため、敵対空砲陣地の破壊に乗り出します。
7.戦場にかける鍋: 「流し台」に設営されたタン・フォース化学兵器工場を破壊します。
8.ソファより永遠に: 「居間」にある無尽蔵の電力施設を奪取し、停止させます。
9.荒野のプラスチック用心棒: ブロックで作られた村の村民をブリンツの部隊から護衛します。
10.深く静かに入浴せよ: アリの攻撃を受けながら「洗面所」に侵入し、寝室へ続くドアを確保します。
11.ヒーローユニットの条件: 捕虜となった軍曹らを救出するため、フーバーが救出作戦を指揮します。
12.遠すぎなかった橋: 「鉄道ジオラマ」に侵入し、軍用列車の運行を停止させるため鉄橋を破壊します。
13.駅は燃えているか: 従軍記者のヴィッキーと共に、ブリンツの要塞へ向かう軍用列車に便乗します。
14.プラスチック・トゥルーパーズ: ブリンツ要塞手前の防衛線を突破し、要塞地下にあるアリのトンネルから侵入します。
15.地獄のプラスチック黙示録: ブリンツ要塞に到達し、ブリンツ大佐の捜索を開始します。

登場人物

ミドリ軍（Green Army）

緑色のプラスチックでできた兵士が所属する軍隊です。プレイヤーはミドリ軍の兵士を操作します。

ホーク軍曹: B中隊の戦闘指揮官。
リフ: バズーカ兵。
シャープ: 迫撃砲兵。
スコーチ: 火炎放射兵。
フーバー: 地雷探知兵。
チック: 機関銃手。
ブルズアイ: スナイパー。
グリム大佐: B中隊指揮官であり、ホーク軍曹の上官。
ヴィッキー: 従軍記者であり、グリム大佐の娘。

タン・フォース（Tan forces）

小麦色のプラスチックでできた兵士が所属する軍隊で、本作における敵軍です。

* ブリンツ大佐: 「家」におけるタン・フォース指揮官。元ミドリ軍の将校でしたが、負傷によりタン・フォースに寝返りました。

評価

Game Watchの福田柵太郎氏は、PS2版についてシミュレーションゲーム初心者にはお勧めできる作品だと評価しています。特に、フルオーケストラの音楽やキャラクターボイスがおもちゃであることを忘れさせると述べています。

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