立樹遥

立樹 遥の舞台人としての軌跡

立樹遥（たつき よう）は、1973年11月10日に神奈川県横浜市で生まれ、宝塚歌劇団で活躍した元男役スターです。横浜女学院高等学校の卒業生で、身長は172cm、血液型はB型。彼は「しい」という愛称で親しまれています。

幼少期からの夢

立樹は一人っ子として育ちました。中学3年生の時、日向薫のステージを観て宝塚歌劇の世界に憧れを持ちます。それまでは、子供好きなことから保育士を目指していましたが、宝塚の舞台に魅了され、真剣に進路を考えるようになりました。その後、東京アートスクールでレッスンを受け、二度目の挑戦で宝塚音楽学校に入学しました。

宝塚歌劇団への入団

1991年に宝塚音楽学校に入学し、1993年3月には79期生として宝塚歌劇団に入団。入団時の成績は40人中35番でした。初舞台は月組公演の『グランドホテル/BROADWAY BOYS』で、その後は雪組に配属されます。

1998年には舞台『ラヴィール』のロケットボーイ役で注目を集め、1999年からは新人公演で主役を努めるなど、徐々に存在感を示していきました。特に2002年には『ホップスコッチ』でバウホール公演初主演を果たし、その実力を示しました。

星組への移動と活躍

2003年には星組に組替えされ、2004年には初のディナーショー『Luce―陽だまりの足音―』を開催。2005年には全国ツアー『ベルサイユのばら』にてアンドレ役を演じ、一躍人気を博しました。続く年も『ベルサイユのばら』の東京本公演で同役を務め、確固たる地位を築きます。

退団とその後

2009年4月26日、彼は東京宝塚劇場公演『My dear New Orleans／ア ビヤント』の千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団。その後、2011年には自身のブログで入籍を報告し、2012年からは名古屋の中日ビルのイメージモデルとして活動を開始しました。

舞台以外の趣味

イルカが好きな立樹は、様々な水族館のイルカショーを観に行くことが趣味で、特に三重県鳥羽市のイルカ島がお気に入りとのことです。また、ドライブも楽しみ、突然思い立って一人で出かけることもあるようです。

代表的な出演舞台

立樹は、宝塚歌劇団在籍時に数多くの舞台に出演しました。主な作品には、雪組時代の『エリザベート』や『愛 燃える -呉王夫差-』、星組時代の『王家に捧ぐ歌』や『THE SCARLET PIMPERNEL』などがあります。特に『ベルサイユのばら』は数回に渡って出演し、彼の名演が評価されました。これらの舞台は観客に強い印象を残し、立樹のキャリアを彩る重要な作品となっています。

立樹遥は、舞台での演技のみならず、その魅力的な個性やプライベートでも多くの人々に愛され続けています。今後の活躍も期待されるところです。

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