竹本シンゴ

竹本 シンゴ

日本のAV監督、竹本シンゴ（たけもと シンゴ）は、アダルトビデオ業界において長きにわたり活動し、現在も精力的に作品を発表し続けている人物である。株式会社ロケット（ROCKET）の代表取締役も務める。

島根県の県立中学・高校を卒業後、大学に進学。大学在学中には、アダルトビデオ制作会社であるV&Rプランニングにてアシスタントディレクター（AD）としてそのキャリアをスタートさせた。AD時代には、望月英吾監督の「ヘイ！彼女!!」シリーズをはじめ、数多くの作品制作に関わっている。

1998年には、ADを務めていたV&Rプランニングで監督としてデビューを飾る。当時のV&Rの監督陣の中でも、単に演出だけでなく、カメラマンや照明スタッフといった技術的な役割も自らこなす多才ぶりを示し、関係者からは「最も賞賛に値する男」と評された。また、作品に独自の品格と刺激的な要素を追求する姿勢は「恐れを知らない挑戦者」と形容され、特にV&Rの海外向け作品においては高い評価を獲得した。

その後、V&RプランニングからV&Rプロダクツが分社・独立する際、竹本氏はそれまで一監督であった立場から一転し、代表取締役に就任した。これは、V&Rを創設した安達かおる氏の思想を引き継ぎつつも、新たなジャンルや表現方法に積極的に挑戦し続ける、いわゆる「AV監督の第三世代」としての役割を期待されてのものであったと言える。この時期には、それまで得意としていたコギャルをテーマにした作品や、臨場感あふれるハメ撮りスタイルの作品に加え、風俗店を舞台にした作品なども手広く手がけるようになった。

しかし、2007年には、親会社であるV&Rプランニングとの間で生じたとされる一件を契機に、当時代表取締役を務めていたV&Rプロダクツを離れることとなる。

翌2008年1月、竹本シンゴ氏は新たな一歩を踏み出した。ソフト・オン・デマンド（SOD）グループの新レーベルとして、株式会社ロケット（ROCKET）を設立。現在もその代表取締役として、アダルトビデオの制作活動を継続している。

竹本氏が監督として手がけた作品は非常に多岐にわたる。V&Rプランニング在籍時には、「うわさの」シリーズや「素人コギャルズMANIAX」シリーズなど、人気シリーズの多くを手がけ、他にも数々の作品を発表した。ROCKET設立後も精力的に作品を制作しており、例えば以下のような作品がある。

『巨乳オイルSEX 2 吉永あかね』（2013年）
『経験人数奇跡のたった1人！ 吉祥寺で見つけたショートカットが似合う爽やか携帯ショップ店員 あゆみ翼 AVデビュー』（2013年）
* 『レースクイーンMANIAX 月乃美夜（22）―上から88、59、90―』（2014年）

これらの例はごく一部であり、彼のキャリアを通じて膨大な数の作品が生み出されている。長年の経験に裏打ちされた確かな手腕と、常に新しい表現を追求する姿勢は、現在のアダルトビデオ業界においても重要な存在感を示している。

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