竹歳誠

竹歳誠について

竹歳誠（たけとし まこと）は、1949年12月2日生まれの日本の官僚です。国土交通省に入省後、国土交通事務次官、内閣官房副長官、駐オーストリア特命全権大使などを歴任しました。現在は、宮内庁御用掛と一般財団法人建設経済研究所の理事長を務めています。親族には元国会議員の豊田収がいます。

生い立ちと学歴

竹歳氏は、鳥取県東伯郡由良町（現在の北栄町）の出身です。東京教育大学附属駒場高等学校を卒業後、1972年3月に東京大学法学部を卒業しました。その後、1977年6月にはオックスフォード大学で経済学修士号を取得しています。

キャリア

1972年4月に建設省に入省して以降、竹歳氏は着実にキャリアを積み重ねました。1993年7月には建設省建設経済局建設業課長に就任し、1996年7月には住宅・都市整備公団企画調整部長を務めました。その後、1998年6月に建設省大臣官房会計課長、1999年7月には同大臣官房文書課長に就任しています。

2001年1月には国土交通省大臣官房審議官（建設産業）、2002年8月には同大臣官房審議官（都市・地域整備局）に就任しました。2003年7月には同都市・地域整備局長、2005年8月には同総合政策局長、2006年7月には同大臣官房長を経て、2007年7月には国土交通審議官に就任しました。

2009年にはOECD地域開発政策委員会閣僚級会合の日本政府代表、2010年にはOECD市長及び閣僚による都市会議の日本政府代表を務めました。2010年8月には国土交通事務次官に就任しました。

2011年9月には野田内閣発足に伴い、内閣官房副長官（事務担当）に起用されました。現職の事務次官が官房副長官に起用されるのは異例のことでした。2012年12月には官房副長官を退任しています。

2013年3月には三井住友海上火災保険株式会社顧問、同年4月には東京大学公共政策大学院客員教授に就任しました。同年7月には駐オーストリア特命全権大使に任命され、9月に着任しました。同時に駐コソボ特命全権大使も兼務し、10月には駐マケドニア特命全権大使も兼務しています。2016年8月にこれらの大使職を退任しました。

2016年10月には宮内庁御用掛と一般財団法人建設経済研究所の理事長に就任しました。オーストリア共和国功労勲章銀大綬章を受章しています。2020年4月には旭日大綬章を受章しました。

人物像

2011年11月には、松原仁国土交通副大臣が法的根拠がないまま拉致問題担当を兼務していた問題で、野田佳彦内閣総理大臣から訓告処分を受けました。この出来事を契機に内閣府設置法が改正され、他省の副大臣による兼務に明確な法的根拠が与えられることとなりました。

2013年9月には、とっとりふるさと大使に任命されています。

その他

* 在オーストリア日本国大使館 大使館について 大使
https://www.at.emb-japan.go.jp/embassy/ambassador.html

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