笑福亭呂好

笑福亭 呂好

人物概要

笑福亭 呂好（しょうふくてい ろこう）は、1980年9月17日に兵庫県宝塚市で生まれた上方落語家です。本名を間 真次といい、出生時は阪上 真次でした。現在は個人事務所であるオフィスハザマに所属しています。

生い立ちと背景

宝塚市に縁の深い家庭で育ち、父は元宝塚市長の阪上善秀氏です。五人兄弟の三番目にあたり、それぞれが多様な分野で活動しています。たとえば、兄の阪上洋光氏は劇団「いちびり一家」の代表を務めており、また弟の桑原健三郎氏は宝塚市議会議員として市政に携わっています。このように、家族全体が様々な形で社会との関わりを持っている環境で育ちました。

経歴

学業とスポーツ

学生時代は、サッカーの特待生として柳川高等学校に進学し、スポーツに打ち込みました。その後、佛教大学文学部仏教学科に進みますが、こちらは中途退学しています。

異色の挑戦

落語家となる以前に、全く異なる分野での活動経験を持ちます。2007年には兵庫県議会議員選挙の宝塚市選挙区に立候補しました。結果は残念ながら落選となりましたが、この政治活動への挑戦は、その後の人生における大きな転換点の一つと言えるでしょう。

落語家へ

政治の道から転じ、2008年4月1日、上方落語の大家である笑福亭呂鶴師匠の門を叩き、落語家としての道を歩み始めました。上方落語協会に所属し、以来、高座に上がって噺を磨き続けています。

高座と芸風

高座では、明るく親しみやすい人柄が伝わる語り口が特徴です。特に印象的なのが、自身の名前を説明する際の決まり文句です。「女風呂の呂に、好きと書いて呂好です。」という独特の挨拶は、一度聞いたら忘れられないフレーズとして、多くの聴衆に親しまれています。この挨拶一つにも、サービス精神旺盛な呂好氏の人となりが表れています。私生活では既婚者であることも公表しています。

近年の活躍と評価

長年の研鑽が実を結び始めています。2024年6月には、若手落語家の登竜門の一つとされる「第10回上方落語若手噺家グランプリ」において見事準優勝を飾りました。これは上方落語界における若手の実力者として、その才能と努力が広く認められた証と言えるでしょう。この受賞は、今後の更なる飛躍への大きな弾みとなることは間違いありません。

まとめ

元宝塚市長を父に持ち、政治家を目指した経験を持つという異色の経歴を持つ笑福亭呂好氏。上方落語の伝統を受け継ぎつつ、自身の個性を活かした高座を展開しています。特に「上方落語若手噺家グランプリ」での準優勝は、次代を担う上方落語家としての確固たる地位を築きつつあることを示しています。独特の挨拶と共に、今後ますます多くの聴衆を魅了していくことが期待されます。上方落語界における彼の存在感は、今後さらに増していくことでしょう。

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