笛木靖宏

笛木 靖宏

笛木靖宏（ふえき やすひろ）は1985年に千葉県千葉市に生まれ、400mハードルでの活躍が著しい陸上競技選手です。彼の自己ベストは49秒31であり、2013年のモスクワ世界選手権およびアジア選手権の日本代表選手としても知られています。また、4×400mリレーの日本高校記録保持者でもあります。

経歴

笛木選手は千葉市立山王小学校から成田高等学校、日本大学を卒業し、様々なスポーツの舞台を経験しました。大学卒業後は第一総合警備保障に勤務し、その後は教員としての道を歩んでいます。彼は日本大学豊山高等学校の陸上競技部コーチや、千葉市立幕張本郷中学校での教員を経て、現在は千葉市立養護学校で教鞭をとっています。競技ではチームアイマを経て、現在はTeam Accelに所属しています。

小・中学校時代

笛木選手は小学生の頃、野球を少しやっていましたが、陸上に熱中するきっかけは小学3年生の時の校内マラソン大会での優勝でした。この経験が自信となり、4年生になった時には中学に進学したら陸上部に入ると決心しました。中学時代には全日本中学校選手権やジュニアオリンピックに出場し、特にジュニアオリンピックでは4位入賞を果たすなどの成果を上げました。

高校時代 （2001年 - 2004年）

成田高等学校に進学した笛木選手は、高校での顧問からの指導でハードル競技に挑戦することになります。2年生の時には順天堂大学の競技会で400mハードルのレースに出場し、55秒6の記録を残します。3年時には日本ジュニア選手権で200mに出場し、5位に入賞。インターハイでは複数の種目に出場し、特に4×400mリレーでは優勝に貢献しました。この時期彼は4×400mリレーの日本高校記録樹立にも参加しました。

大学時代 （2004年 - 2008年）

日本大学に進学した笛木選手は、初期は怪我に悩まされ思うような活躍ができませんでしたが、2007年には関東インカレと日本インカレの400mハードルで初優勝を果たし、ユニバーシアードの日本代表にも選出されるなど、実力を証明しました。しかし、大学時代には49秒台を記録することはできなかったのが彼の心残りとなりました。

社会人時代 （2008年 - 現在）

2008年に第一総合警備保障に入社した笛木選手ですが、仕事と陸上の両立は難しく、腰の怪我も相まって退職。その後は陸上競技部のコーチとして活動をしながら教員免許を取得しました。2011年には全日本実業団選手権の400mハードルで優勝し、再び全国大会でのタイトルを獲得します。2012年にはロンドンオリンピック出場を目指すも、決勝進出は逃しましたが、2013年にはモスクワ世界選手権への参加を果たし、アジア選手権では金メダルを獲得しました。

その後も競技に専念し続け、毎年成果を上げており、2015年には実業団選手権で49秒台を記録し、さらなる進化を遂げています。2017年にはTeam Accelに所属し、再び競技生活を充実させていきます。教育者としても、生徒たちに多くの影響を与える存在となっている笛木選手。彼のストーリーは、努力と情熱の象徴と言えるでしょう。

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