笠原千尋

笠原 千尋（かさはら ちひろ）

日本の女優、笠原千尋は、1990年9月26日に山形県天童市に生まれました。地元である山形東高等学校を卒業後、本格的に俳優としてのキャリアをスタートさせ、以来、映画、テレビドラマ、舞台、CMなど、多岐にわたる分野で活動を展開しています。

笠原千尋のキャリアにおいて特筆すべきは、そのデビュー初期からの演技に対する高い評価です。初主演を務めた映画「彩」（2012年、ふるいちやすし監督）では、モナコ国際映画祭において最優秀新人賞を受賞し、国際的な舞台でその才能を認められました。この受賞は、彼女が俳優として歩み始めたばかりの頃から、確かな表現力を持っていたことを示しています。

その後も、彼女の演技は国内外の映画祭で高く評価され続けています。坂下雄一郎監督の「神奈川芸術大学映像学科研究室」ではヒロインを務め、SKIP国際Dシネマ映画祭にて審査員特別賞を獲得。また、園田新監督による短編映画「DEPARTURE」（2015年）では主演として、山形国際ムービーフェスティバル2016の最優秀俳優賞を受賞しました。これらの賞は、様々な役柄を演じ分ける笠原千尋の表現力の幅広さと深さを物語っています。

映画作品への出演は特に多く、主演やヒロインとして数々の作品に参加しています。主な出演作としては、「鎖国のまち子」（2018年、主演）、「食卓と嘘」（2017年、ヒロイン）、「はつ恋はいつ」（2017年、ヒロイン）、「いきうつし」（2017年、ヒロイン）、「ラスト・スクリーン」（2016年、ヒロイン）、「もがき」（2016年、主演）、「FIVE PERCENT MAN」（2016年）、「キスのカタチ〜恋の詩」（2016年、ヒロイン）、「さよならあたしの夜」（2015年、主演）、「小僧枯」（2014年、主演）、「ぎゅってする」（2014年、主演）、「二人の女勝負師」（2014年、主演）、「ウチのはらのうち」（2013年、準主演）、「無知と魚」（2013年、主演）、「女子大生怪奇倶楽部」（2013年、準主演）などがあります。

テレビドラマにおいても存在感を示しており、特にNHK連続テレビ小説「ひよっこ」（2017年）にはレギュラー出演（千秋役）し、幅広い層からの認知を得ました。その他、「遺留捜査 第7シリーズ」（2022年）や「特捜9 第4シリーズ」（2021年）といった人気シリーズにも出演しています。過去には「警視庁捜査一課9係 Season8」（2013年）や、主演映画がテレビドラマ化された「キスのカタチ〜恋の詩」（2016年）などに出演しています。

舞台活動にも積極的に取り組んでおり、「王子様と7人のシンデレラ」（2018年、ヒロイン）、「MTF」（2017年、ヒロイン）、「もっと美人だった」（2015年）、「LOVE／ワールドラブ」（2014年、主演）、「飛龍伝〜革命という名の愛のために〜」（2012年、主演）など、多様な作品で重要な役を演じています。

CMや広告、Webコンテンツへの出演も多数あり、マニュライフ生命、マルハン、YAHOO! JAPAN、リクルートエージェント、楽天などの企業広告に起用されています。また、DVD作品への出演や、ナレーション、CGアニメーションでの声優（VOICE）を務めるなど、その活動範囲は非常に広範です。

特技であるヒップホップダンスで培った表現力と身体能力も、俳優としての表現に活かされています。

モナコ国際映画祭、SKIP国際Dシネマ映画祭、山形国際ムービーフェスティバルという国内外の主要な映画祭での受賞歴が示す通り、笠原千尋はその確かな演技力で評価を確立している女優です。これからも、さらなる活躍が期待されています。

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