笠原靖

笠原靖

笠原靖（かさはら やすし、1938年 - ）は、日本の絵本作家、イラストレーター、そして小説家として多彩な才能を発揮している人物です。福井県小浜市出身であり、その功績から福井県ふるさと大使も務めています。

経歴

明治大学法学部を卒業後、福井放送のアナウンサーとしてキャリアをスタートさせました。その後、学習研究社での勤務を経て、イラストレーターとして独立。意外な一面として、日本空手協会所属の5段という空手の腕前も持ち合わせています。

作家活動

笠原靖は、1990年に『夏の終り』で第7回織田作之助賞を受賞し、小説家としての地位を確立しました。雑誌への作品掲載も多数あります。特に動物、中でも犬に対する深い愛情は広く知られており、「中学生の時には犬の言語ノートを作っていましたね。」と語るほどの動物好きです。その愛情は作品にも反映されており、犬を題材とした作品を数多く執筆しています。

名犬フーバーシリーズ

笠原靖の代表作の一つである『名犬フーバーの事件簿』は、元警視庁捜査第一課長とその愛犬・フーバーが難事件を解決していく動物推理小説です。このシリーズは、2008年に水曜ミステリー9にて里見浩太朗主演でテレビドラマ化され、幅広い層に支持されました。2014年7月現在、シリーズは第9弾まで発表されています。

著書一覧

小説

『ウルフ街道』 (関西書院, 1992年 / 光文社文庫, 1998年) - 第七回織田作之助賞受賞作「夏の終り」を併録
『不屈の犬』 (講談社, 1993年 / 光文社文庫, 2001年)
『おれ、パグのゴエモン』 (学研の新・創作シリーズ, 1994年) - 画：関屋敏隆
『影のドーベルマン』 (講談社, 1994年 / 光文社文庫, 1999年)
『ゴエモンが行く!』 (光文社, 1999年)
『さんにん400キロ冒険の旅』 (学研の新・創作シリーズ, 2000年) - 画：依光隆
『名犬フーバーシリーズ』 (2004年～)
『名犬フーバーの事件簿』 (光文社文庫, 2004年)
『封印された鍵－名犬フーバーの事件簿②』 (光文社文庫, 2005年)
『名犬フーバーの新幹線、危機一髪』 (光文社文庫, 2006年)
『名犬フーバーと女刑事山猫(ワイルド・キャット)』 (光文社文庫, 2007年)
『名犬フーバーと美らの拳』 (光文社文庫, 2008年)
『名犬フーバーの災難』 (光文社文庫, 2009年)
『名犬フーバー 歪んだ銃口』 (光文社文庫, 2010年)
『名犬フーバー 刑事のプライド』 (光文社文庫, 2011年)
『名犬フーバー 雨の日に来た猫』 (光文社文庫, 2012年)
『北の叫び』 (光文社文庫, 2006年)
『ゴエモンが行く!生命と向きあって』 (光文社文庫, 2008年)

絵本

『与作－いつもそばにいるからね』 (光文社, 2000年)

参考資料

テレビドラマデータベース - 名犬フーバー危機一髪 長源寺大志の事件簿 京都鞍馬迷宮殺人！完全犯罪トリック暴く天才犬と元刑事！涙に秘めた母の真実は!?（名犬フーバーの事件簿 グレートピレニーズ犬と元捜査一課長の迷コンビが連続殺人の謎に挑む）
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