笠波峠除雪拡幅

笠波峠除雪拡幅事業について

兵庫県美方郡香美町の国道9号に関する「笠波峠除雪拡幅事業」は、八井谷から日影にかけての交通の安全性と通行の安定性を向上させるために実施されています。この地域は急カーブや急勾配、大規模な地滑りの危険性があり、冬季には積雪による通行止めが頻発しています。そうした問題を解消することが本事業の目的です。

概要と進捗状況

現在、この事業は全体延長4.6 kmのうち、3.9 kmが開通しています。具体的には、2023年10月22日に笠波トンネルを含む、村岡区福岡から村岡区日影までの2.4 kmが新たに開通しました。ただし、未開通の0.7 kmの区間が依然として残っており、引き続き工事が行われています。

路線データ

• - 起点: 兵庫県美方郡香美町村岡区八井谷
• - 終点: 兵庫県美方郡香美町村岡区日影
• - 延長: 4.6 km
• - 道路規格: 第3種第2級
• - 道路幅員: 13.0 m
• - 車線数: 2車線
• - 車線幅員: 3.5 m
• - 設計速度: 60 km/h

事業の沿革

この事業は1987年に事業化され、その後用地調査や工事に着手されました。1998年には八井谷と福岡間の1.0 kmが開通し、2000年には福岡の0.5 kmがさらに開通しました。2022年には笠波トンネルが貫通し、ようやく2023年に重要な区間が開通を達成しました。2024年には残る現道が国道9号から除外される計画がされており、これによりさらなる整備が期待されています。

主要構造物と施設

この事業では、以下のような主要な構造物が建設されています:

• - 笠波トンネル: 全長1,744 mのトンネルで、冬季の通行を円滑にするための重要な施設です。
• - 作山川橋: 長さ17.5 mの橋で、作山川を渡るための構造物です。

また、地域には「道の駅ハチ北」も設立されており、地域の活性化や観光客の誘致にも寄与しています。

結論

全体として、笠波峠除雪拡幅事業は雪による障害を取り除き、交通事故を減らす重要なプロジェクトです。地域の住民や訪問者にとって安全で快適な道路環境を提供するために、引き続き工事が進められています。今後の開通によって、交通の便の向上とともに地域の発展が期待されます。

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