第七の予言

第七の予言 (Seventh Son of a Seventh Son)

『第七の予言』は、アイアン・メイデンが1988年4月11日にリリースした7枚目のスタジオアルバムです。このアルバムは、バンドにとって2作目の全英アルバムチャート1位を獲得した重要な作品となりました。特に、シングル「キャン・アイ・プレイ・ウィズ・マッドネス」や「ジ・イーヴル・ザット・メン・ドゥ」、「透視能力者」といったトラックは、全英チャートでそれぞれ3位、5位、6位にランクインするなどの成功を収めました。

アルバムのテーマとして、「七」という言葉が歌詞の中で頻繁に使用されている点が特徴的です。これは、タイトルの「第七の息子」を意識しており、7人目の息子が持つ特別な能力や運命についての概念を反映していると言えます。特に、「7人目の息子＝悪魔」という解釈もあり、歌詞には神秘的で暗い要素が色濃く表れています。

収録内容には、オープニングを飾る「ムーンチャイルド」や、アルバムのタイトル曲である「第七の予言」、さらにバンドの典型的なサウンドを特徴づける「インフィニット・ドリームス」など、バラエティに富んだトラックが含まれています。これらの楽曲は、緻密な構成とドラマティックな展開を持っており、聴く者を引き込む力を秘めています。

参加しているミュージシャンたちも、アイアン・メイデンの歴史に名を刻む重要なメンバーです。スティーヴ・ハリスがベースとボーカルを担当し、ブルース・ディッキンソンがリードボーカルを務め、デイヴ・マーレイとエイドリアン・スミスがギターを操るなど、各メンバーが自身の役割を全うし、豊かな音楽性を生み出しています。特にエイドリアン・スミスは、このアルバムを最後にバンドを脱退しましたが、後に復帰を果たしています。

アルバムの収録曲は、以下の通りです:

• - ムーンチャイルド - Moonchild (Adrian Smith, Bruce Dickinson) [5:40]
• - インフィニット・ドリームス - Infinite Dreams (Steve Harris) [6:09]
• - キャン・アイ・プレイ・ウィズ・マッドネス - Can I Play with Madness (Smith, Dickinson, Harris) [3:31]
• - ジ・イーヴル・ザット・メン・ドゥ - The Evil That Men Do (Smith, Dickinson, Harris) [4:34]
• - 第七の予言 - Seventh Son of a Seventh Son (Harris) [9:53]
• - ザ・プロフェシー - The Prophecy (Dave Murray, Harris) [5:05]
• - 透視能力者 - The Clairvoyant (Harris) [4:27]
• - オンリー・ザ・グッド・ダイ・ヤング - Only the Good Die Young (Harris, Dickinson) [4:41]

『第七の予言』は、アイアン・メイデンのアルバムの中でも特に評価が高く、ファンに愛され続けている作品です。アルバムの内容は、聴く者に深い感動を与えるものであり、メタルバンドとしての彼らの地位をさらに確固たるものにしました。本作を通じて、バンドの音楽的な成熟や、テーマの重厚さを感じることができるでしょう。

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