第三次国際連合アンゴラ検証団

第三次国際連合アンゴラ検証団（UNAVEM III）は、アンゴラに展開された国際連合平和維持活動であり、第二次国際連合アンゴラ検証団(UNAVEM II)に引き続き、アンゴラの和平推進のために設立されました。1995年2月8日の国際連合安全保障理事会決議976に基づいています。

背景

アンゴラ内戦は1975年から長期にわたり継続しており、1980年代以降はアンゴラ解放人民運動(MPLA)とアンゴラ全面独立民族同盟(UNITA)の対立が激化していました。1991年には一時的な停戦合意が成立し、1992年10月にはUNAVEM IIの監視下で大統領選挙と議会選挙が実施されました。選挙自体は大きな混乱なく行われましたが、UNITAは選挙結果に不満を抱き、不正があったと主張して内戦を再開しました。停戦監視を担っていたUNAVEM IIは、事態の悪化を防ぐことができず、戦闘は激化の一途をたどりました。

1994年10月31日、ルサカにおいて再びルサカ停戦合意が締結され、UNAVEM IIは停戦監視任務に復帰することになりました。

UNAVEM IIIの設立と活動

UNAVEM IIは軍事監視要員が中心であったため、停戦監視機能を強化する必要がありました。そこで、1995年2月8日の安全保障理事会決議976に基づき、UNAVEM IIを再編し、第三次国際連合アンゴラ検証団(UNAVEM III)が設立されました。UNAVEM IIIは、350名の軍事監視要員のほか、最大約7,000名の平和維持軍を含む大規模な構成となりました。その主な任務は、停戦の監視、ルサカ合意に基づく統合政府の設立支援、そして国民和解の推進でした。

しかし、和平プロセスはUNITA側の非協力により遅延することが多く、国際連合が圧力をかけることで、徐々に前進していきました。和平プロセスが進展するにつれて、国民和解をさらに支援するため、1997年6月30日の国際連合安全保障理事会決議1118に基づき、UNAVEM IIIは国際連合アンゴラ監視団(MONUA)に改編されました。MONUAはUNAVEM IIIの任務を引き継ぎましたが、平和維持軍は縮小され、文民スタッフが強化されました。

外部リンク

UNITED NATIONS ANGOLA VERIFICATION MISSION III

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