第二東京弁護士会

第二東京弁護士会の概要

第二東京弁護士会（だいにとうきょうべんごしかい、Daini Tokyo Bar Association）は、日本の52の地方弁護士会の一つで、主に東京都内で活動しています。この会は、略して「二弁」と呼ばれ、東京弁護士会および第一東京弁護士会と同じ地域をカバーしています。現在、第二東京弁護士会に所属する弁護士の数は5,000人を超え、東京弁護士会に次ぐ大規模な団体となっています。また、関東弁護士会連合会にも属しており、法律問題に関わるさまざまな場面で積極的に業務を行っています。

歴史的背景

第二東京弁護士会の誕生は、明治時代の半ばにさかのぼります。当時、東京弁護士会内では役員選挙が激化し、その結果として選挙戦中には時折流血事件が発生することもありました。このような状況から、長老的存在の弁護士たちが新たに分派をする形で第一東京弁護士会を設立しました。しかしその後、東京弁護士会と新たに設立された第一東京弁護士会の間で対立が続き、司法省もこの状況に手をこまねく場面が多く見受けられました。

これらの問題を受けて、新しい弁護士会の設立を希望する声が上がり、1926年（大正15年）に第二東京弁護士会が誕生しました。これにより、東京における弁護士団体間の競争がより多様化し、それぞれが独自の役割を果たすことができるようになりました。

意見表明と活動内容

近年では、第二東京弁護士会は社会的な問題についても積極的に意見を表明しています。2005年2月28日には、教育現場における国旗及び国歌に関する声明を出しました。この声明では、「入学式や卒業式などの場面で、教職員や生徒に対し国旗への起立や国歌斉唱を強制しないこと」や、「国旗への不起立や国歌の不斉唱を理由に教職員に不利益な処分を行わないこと」を求めています。このように、第二東京弁護士会は法律界の枠を超えて、社会全体に影響を与えるような問題にも積極的に関与していく姿勢を見せています。

事務局の所在地

この弁護士会は、霞が関にある弁護士会館内に事務局を設置しています。アクセスの良さや、さまざまな法律関連の活動が行われる場所として重要な役割を果たしています。今後も第二東京弁護士会は、国や地域社会における法律の発展と公正を導くために、その活動を続けていくことが期待されています。

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