第十五号駆潜艇

第十五号駆潜艇の概要

第十五号駆潜艇は、日本海軍の一隻として知られています。本艇は、特務艇として計画され、1940年8月26日に大阪で起工しました。続いて1941年12月23日には進水し、その後1941年3月31日に竣工を迎えました。戦時中は、特に太平洋戦争において様々な任務に従事しましたが、戦争終結後は復員輸送や掃海に利用されることなく解体される運命にありました。

艇歴

計画と建造

本艇は第十三号型の三番艇として位置付けられ、当初は440トン型の特務艇として計画されました。艤装員事務所が大阪鉄工所内に設けられ、艤装が進められました。竣工後、本艇は横須賀鎮守府に配属され、横須賀防備戦隊に隷属して、新編された第二駆潜隊に編入されました。

初期の訓練と運用

1941年から1942年の初めにかけて、第二駆潜隊に所属した本艇は、東京湾の防備や訓練任務に従事しました。1941年12月、太平洋戦争の開戦を契機にフィリピン攻略に参加し、その後蘭印作戦にも従事しました。

後の任務

1942年には東京湾での警備任務に従事し、この時期に複数の艦艇と協力しながら対潜掃蕩活動を展開しました。戦争の進行と共に任務の内容も変わり、様々な海域での哨戒や護衛任務が続きました。

千島列島及び南樺太での活動

1943年以降、本艇は千島列島及び南樺太方面に転属され、海上輸送や護衛任務として活動を続けました。また、実際に戦闘を経験し、1943年9月にはアメリカ陸軍機の攻撃で負傷者を出す事故もありました。

戦後の運命

戦争終了後、本艇は1945年11月30日に海軍省から除籍され、復員業務に従事することが期待されましたが、機関の不調によりその任務には就けませんでした。1946年には特別輸送艦としての指定が解除され、最終的には1948年に浦賀造船所で解体されるに至りました。

艦長について

艦長としては、木村淸四郎や田内久雄らが歴任し、それぞれの時期において本艇の運用を担当しました。艦長の交代が行われながら、本艇は多くの任務を遂行し続けました。

まとめ

第十五号駆潜艇の歴史は、日本海軍の駆潜艇としての役割を示す貴重な記録であり、戦争を通じて様々な任務に従事しました。その存在意義を持ちながらも、最終的には解体される運命を辿りました。今振り返ると、その歴史は多くの海軍関係者や歴史ファンにとって興味深いものとなっています。

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