第1回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

第1回全国大学ラグビーフットボール選手権大会

1965年1月、日本の大学ラグビー界に新たな歴史の幕が開きました。記念すべき第1回全国大学ラグビーフットボール選手権大会が開催されたのです。当時の大会名は「東西大学ラグビーフットボール選手権大会」とされており、東西大学ラグビー界の頂点を決定する意味合いが強く込められていました。

大会概要と形式

この第1回大会は、わずか数日間の短期決戦として企画されました。参加したのは、関東と関西それぞれの大学ラグビーリーグを勝ち抜いてきた強豪、計4校です。大会形式はシンプルなノックアウトトーナメントで行われ、敗れたチームはそこで姿を消す、一発勝負の厳しさが特徴でした。現在の大会とは異なり、3位決定戦は実施されませんでした。

開催日程と舞台

大会は1965年1月8日に1回戦が行われ、2日間の休息を挟んで1月10日に決勝戦が開催されました。全ての試合が行われた会場は、日本のラグビーにおける象徴的な存在である東京の秩父宮ラグビー場です。この歴史あるグラウンドが、初代王者が誕生する舞台となりました。

出場校

栄えある第1回大会に出場した4校は、以下の通りです。

法政大学：関東大学ラグビーリーグAグループの1位として出場しました。初出場です。
早稲田大学：関東大学ラグビーリーグBグループの1位として出場しました。こちらも初出場です。
同志社大学：関西大学ラグビーリーグの1位として出場しました。もちろん初出場です。
関西大学：関西大学ラグビーリーグの2位として出場しました。この大会が初出場となります。

これら東西の精鋭たちが、大学ラグビー日本一の座をかけて戦いました。

試合結果と初代王者

1月8日に行われた1回戦では、法政大学が関西大学と、早稲田大学が同志社大学とそれぞれ対戦しました。激戦を制し、1月10日の決勝へ駒を進めたのは法政大学と早稲田大学でした。東西のトップリーグを代表する強豪同士の顔合わせとなった決勝戦は、白熱した展開となりました。この歴史的な一戦を制し、記念すべき第1回全国大学ラグビーフットボール選手権大会の初代チャンピオンに輝いたのは、法政大学でした。

大会の意義

第1回大会は、大学ラグビーにおける全国規模の頂上決定戦の基礎を築きました。これ以降、全国大学ラグビーフットボール選手権大会は日本の大学ラグビーシーズンを締めくくる最大のイベントとして定着し、数々の名勝負やスター選手を生み出してきました。その全ての始まりが、この1965年1月に秩父宮ラグビー場で行われた、わずか4校によるトーナメントだったのです。法政大学の初代王者としての功績は、日本の大学ラグビー史に深く刻まれています。

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