第1次小泉内閣 (第2次改造)

第1次小泉第2次改造内閣の概要

第1次小泉第2次改造内閣は、2003年9月22日から11月19日までの間に小泉純一郎が内閣総理大臣として率いた日本の内閣です。この内閣は、第1次小泉内閣の2度目の改造として発足しました。小泉氏は自民党の総裁選挙で再任されたことを背景に、新たな組閣を図りました。

組閣の方針と世論

内閣の組閣時、北朝鮮による日本人拉致事件への国民の関心が高く、官房副長官としての安倍晋三氏がその人気を活かして党幹事長として登用されました。このように、衆議院の解散・総選挙を見越した「若手」や「人気」を重視したメンバー構成が特徴的でした。しかし、これにより結果的に「世襲」や「タカ派」の議員が多くなる一因ともなり、「2世内閣」や「小泉ホークス」といった批判も生まれました。

また、内閣改造の際に扇千景氏に代わって行政改革担当大臣として石原伸晃氏が国土交通大臣に就任し、「改革重視」といった姿勢を前面に押し出すことが強調されました。

留任した閣僚

内閣改造前に議論を呼んでいた川口順子氏と竹中平蔵氏という民間人閣僚は、改造後も留任されました。このようにして、新しい方針を打ち出しながらも、重要なポジションには経験豊富な閣僚が残る形となりました。

メディアと世論の反応

組閣された内閣の影響を受けて、特に幹事長となった安倍氏はメディアから「行列ができる幹事長」と称賛を受けるなど、国民の人気も高かったと言われています。しかし、当時の野党である民主党の台頭を抑えるには至らず、後の総選挙では民主党の躍進を許す結果となりました。

次の内閣への受け渡し

第158特別国会では、これまでのメンバーが再任され、ほとんど同じ顔ぶれで第2次小泉内閣が発足しました。この改造内閣では、安倍氏が自民党幹事長を務め、福田康夫氏が内閣官房長官、麻生太郎氏が総務大臣に就任する運びとなりました。

その後、安倍氏は首相に就任し、福田、麻生らがポスト小泉をめぐる争いを展開しました。谷垣禎一氏が財務大臣として参画するなど、次世代の指導者も絡んだダイナミックな動きが見られました。

国務大臣等の人事

内閣の構成は、多様な役割を持つ大臣や副大臣、政務官から成り立っています。例えば、内閣官房副長官には細田博之、山崎正昭が任命され、政治の実務を支える重要な役割を果たしました。また、第1次小泉第2次改造内閣においても、これらのポジションは国の政策決定に多大な影響を及ぼすものです。

まとめ

このように第1次小泉第2次改造内閣は、当時の政治情勢や世論を色濃く反映した内閣であったと言えます。若手議員を重視した人事と、改革志向が強調される中で、国内外の問題に向き合う姿勢が求められていました。

もう一度検索