第1特科群

第1特科群の概要

第1特科群（だいいちとっかぐん）は、陸上自衛隊に属する重砲部隊であり、北海道千歳市の北千歳駐屯地を拠点としています。この部隊は、国土防衛の重要任務を担当しており、特に強力な火力を誇る203mm砲や多連装ロケットシステムを運用しています。

群長は一等陸佐によって務められ、群本部や本部中隊のほか、第129特科大隊と第131特科大隊から成り立っています。第131特科大隊は上富良野駐屯地に駐屯しており、これらの大隊が一体となって戦力の向上を図っています。

歴史的背景

第1特科群は1952年に保安隊の独立第1特科群として設立されました。原初、最大で5個の大隊が編成されましたが、時代の変化により部隊廃止や装備の変更を経て、現在に至っています。陸上自衛隊内では過去に4つの特科群が存在しましたが、第2および第3特科群の改編、さらに2024年に予定されている第4特科群の廃止により、現在は唯一の野戦特科群としての役割を担っています。

沿革

1. 設立 (1952年)
- 10月に独立第1特科群本部が習志野駐屯地に編成され、以降短期間で宇都宮駐屯地に移駐。
- 同年内に独立第16特科大隊、独立第71特科大隊、独立第46特科大隊が続けて編成されました。

2. 群の再編 (1954年)
- 陸上自衛隊発足に伴い、独立第1特科群は公式に第1特科群に改称。
- 隷下部隊の名称も変更され、各大隊が新たな称号を得ました。

3. 装備の進化
- 1985年に75式多連装ロケット発射機を装備する第302多連装ロケット中隊が新編され、続いて203mm自走榴弾砲を搭載する改編が進められました。
- その後、203mm自走榴弾砲の運用は2023年まで続きました。

現在の編成

第1特科群は、群本部および支援部隊を挟む形で編成されています。整備支援部隊は、北部方面後方支援隊第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊が担い、特に第129特科大隊や第131特科大隊に対して活躍しています。

主要装備

第1特科群は、以下のような主要装備を持っています：

• - 多連装ロケットシステム (MLRS)
• - 各種トラック (1/2t、1 1/2t、3 1/2t)
• - 89式5.56mm小銃

これらの装備を駆使して、陸上自衛隊の戦術において重要な役割を果たしています。

今後の展望

2024年には第4特科群の廃止が予定されており、これにより第1特科群が陸上自衛隊において唯一の活動的な野戦特科群となることが認識されています。これに伴い、今後の組織の強化や装備の更なる充実が期待されています。

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