第10機械化歩兵旅団

第10「グスマン・エル・ブエノ」機械化歩兵旅団について

第10「グスマン・エル・ブエノ」機械化歩兵旅団（BRIMZ X）は、スペイン陸軍における重要な機甲部隊の一つであり、コルドバ県のセロ・ムリアーノ地区に司令部を置いています。この旅団の名称は、歴史的人物グスマン・エル・ブエノに由来し、彼の業績を称えています。

概要

この旅団は、スペイン陸軍内で編成されている3つの機甲旅団の一つであり、レオパルト2A4戦車を含む様々な装備を保有しています。旅団は1965年の編成以来、幾度かの改編を経て現在の形を成しています。最初は第21「グスマン・エル・ブエノ」機械化師団の隷下にありましたが、1984年に現在の位置に移駐後、1985年には「コルドバ」機械化歩兵旅団に改名されました。その後、1995年には第10機械化歩兵旅団に改編されました。

国際活動への参加

「グスマン・エル・ブエノ」旅団は、スペイン陸軍として欧州合同軍に拠出した最初の主要部隊でもあり、1994年の欧州合同軍演習「ペガサス94」以降、多くの国際演習や国連の活動に参加しています。1994年には国連保護軍（UNPROFOR）の一部として約2400人の兵士を派遣し、95,000トン以上の援助物資の配給に貢献しました。また、ボスニア・ヘルツェゴビナへの派遣も行い、NATOの指揮下で平和安定化任務に従事した実績があります。

主な派遣活動

• - 1998年: 第2機械化歩兵連隊と第10機械化歩兵連隊を基にSPABRI「コルドバ」VIIを編成し、ボスニアでの任務に750名を派遣しました。
• - 2000年: デイトン合意に基づく停戦監視任務に800人を派遣。
• - 2001年から2002年: 再びNATOの任務に800人を派遣し、地域の安定に寄与しました。
• - 1999年: コソボ治安維持部隊（KFOR）にも参加しており、複数の派遣隊が派遣されています。

このように、旅団は国際的な安定・平和の確保に寄与しており、国際的な舞台での重要な役割を果たしています。

編制

現在の旅団は以下の部隊で構成されています:

• - 旅団司令部および司令部大隊: コルドバ県セロ・ムリアーノに位置
• - 第2機械化歩兵連隊「ラ・レイナ」: 同じくコルドバ県セロ・ムリアーノに展開
• - 第10機械化歩兵連隊「コルドバ」: こちらもセロ・ムリアーノに拠点
• - 第10ATP砲兵群: 航空支援などを担当
• - 第10後方支援群: 物流や支援活動を実施
• - 第10機械化工兵大隊: インフラ整備や障害物処理を担当
• - 第10機械化通信中隊: 通信業務を支える部隊

このように、各部隊が専門的な役割をもって編成されており、操作と訓練に関する優れた実績を持ち、国際的な任務に対応できる体制を整えています。

結論

第10「グスマン・エル・ブエノ」機械化歩兵旅団は、その歴史、任務、編制において、スペイン陸軍における重要な役割を果たしており、今後も国際的な任務において活躍し続けることが期待されています。

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