第100回全国高等学校野球選手権記念大会

第100回全国高等学校野球選手権記念大会

第100回全国高等学校野球選手権記念大会は、2018年8月5日から8月21日までの16日間、兵庫県の阪神甲子園球場で開催されました。この大会は、全国の高校野球選手にとって特別な意味を持つ記念大会であり、また平成時代における最後の選手権大会でもあります。

大会の概要

本大会では、参加校の枠が拡大され、これまでの北海道と東京に加え、2016年の地方大会で上位だった7つの地区（愛知、神奈川、大阪、千葉、兵庫、埼玉、福岡）から56校が出場しました。また、通常のルールに加え、延長戦におけるタイブレーク制度が導入され、試合の進行が円滑に行われるよう工夫がなされました。

タイブレーク制度では、延長戦が13回を超える場合、ノーアウトで一塁と二塁にランナーを置き、打順は元の続きから再開します。ただし、登板する投手のイニング数は通算15回に制限されており、決勝戦では延長15回終了時点で同点の場合は引き分けとなり、設定された再試合でタイブレークが適用されることになります。

今大会の影響

大会に先立って、2018年7月に西日本を中心に発生した豪雨により、14地域での地方大会の日程に影響が出ました。その結果、通常通りのスケジュールを維持することが難しくなりました。また、代表校による阪神甲子園球場での公開練習が開催されず、代わりに球場の見学会が行われることとなりました。

大会の日程

大会の運営委員会は、2017年4月に開かれ、記念大会として56校が参加する方針及び開催日程を決定しました。その後、12月には地方大会の地区割りが確定し、1月には予選でのタイブレーク制導入が発表されました。6月から地方大会が始まり、7月には全代表校が決定、8月5日に本大会が始まりました。

大会中は多くのドラマが生まれ、特に延長12回を超えて初めてタイブレークが適用されるなど、緊迫した試合が続きました。8月21日の決勝戦では、大阪桐蔭が金足農を13-2で破り、4年ぶり5度目の優勝を遂げました。この試合には4万5000人もの観衆が集まり、大会全体を通じての入場者数は100万人を超えるという記録を樹立しました。

大会の記念活動

大会期間中には、様々な記念行事も行われました。各開催日の第1試合前に、元選手18名による始球式が開催されるなど、全国から集まった高校野球ファンを楽しませました。また、日本郵便からは82円切手10種が発行されるという、記念すべき出来事もあったのです。

このように、第100回全国高等学校野球選手権大会は、参加校の意欲を高め、ひとつの歴史を刻む場となりました。多くの人々がこの大会を通じて、感動と興奮を体感し、日本の高校野球の魅力を再確認する機会となったのです。

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