第101回凱旋門賞

2022年10月2日、フランスのパリロンシャン競馬場にて、第101回凱旋門賞が開催されました。世界中から名だたる競走馬が集結するこのレースは、競馬ファンにとって一大イベントです。

この年の凱旋門賞を制したのは、イギリス代表のアルピニスタでした。5歳牝馬の優勝は、1937年のコリーダ以来、実に85年ぶり。この快挙は、競馬史に新たな1ページを刻むこととなりました。古豪や若手強豪がひしめく中での勝利は、アルピニスタの能力の高さを改めて証明するものでした。

一方、注目を集めたのは日本からの4頭の出走です。日本調教馬が凱旋門賞に4頭も参戦するのは過去最多で、日本の競馬界の進歩を示す象徴的な出来事でした。しかしながら、結果は日本勢にとって厳しいものとなりました。いずれの馬も二桁着順に終わり、優勝争いどころか上位入賞にも届きませんでした。期待の高かった日本勢の敗退は、大きな衝撃と同時に、今後の課題を浮き彫りにしました。

このレースは日本でもJRAが馬券発売を行い、64億9599万2800円という売上を記録しました。これは前年を10億円以上も上回る過去最高の売上高で、JRAの海外馬券発売レース史上最高額を更新する結果となりました。日本における凱旋門賞の人気の高さを改めて示す結果と言えるでしょう。

レースはラジオNIKKEI第1やグリーンチャンネルなどで中継されたほか、フジテレビ系列では「Mr.サンデー×S-PARK 超合体SP」と題した特番が組まれ、多くの視聴者がレースの模様を視聴しました。この高い視聴率からも、凱旋門賞が日本においていかに大きな注目を集めているかが分かります。

翌2023年の凱旋門賞では、イクイノックスなどの日本を代表する強豪馬の参戦が見送られました。GI未勝利のスルーセブンシーズのみの参戦という結果になった背景には、前年の第101回凱旋門賞で日本調教馬が全て二桁着順に終わったという結果が大きく影響していると言われています。2022年の結果が、翌年の参戦戦略に影響を与えたことは明らかです。

2022年の凱旋門賞は、アルピニスタの圧勝、そして日本勢の敗退という、対照的な結果を残しました。このレースは、競馬ファンにとって記憶に残る一戦となり、今後の日本競馬の発展に繋がる重要な教訓を残したと言えるでしょう。今後の日本競馬界の奮起に期待したいところです。

もう一度検索