第12回全国中等学校蹴球選手権大会

第12回全国中等学校蹴球選手権大会

第12回全国中等学校蹴球選手権大会は、1930年1月に大阪毎日新聞の主催により南甲子園運動場で行われました。この大会は、日本の中等学校におけるサッカー競技の最高峰として位置づけられ、多くの強豪チームが参加しました。

参加チーム

大会には異なる地域から計8チームがエントリーしました。それぞれのチームの参加状況は以下の通りです。

• - 函館商（北海道）: 初出場
• - 東高師付中（東京）: 2年ぶり、過去2回目の出場
• - 富山師範（富山）: 3年連続、3回目の出場
• - 愛知一師範（愛知）: 2年連続、3回目の出場
• - 京都師範（京都）: 2年ぶり、11回目の出場
• - 市岡中（大阪）: 5年ぶり、6回目の出場
• - 神戸一中（兵庫）: 5年ぶり、9回目の出場
• - 広島師範（広島）: 初出場
• - 熊本二師範（熊本）: 初出場

初めてこの大会に参加したチームが多く、特に函館商、広島師範、熊本二師範の初出場は注目されました。

試合結果

大会は熱戦が繰り広げられました。試合はまず1回戦から始まり、その後準々決勝、準決勝が行われました。

1回戦

• - 神戸一中 vs 熊本二師範: 2 - 1 で神戸一中が勝利

準々決勝

• - 市岡中 vs 函館商: 3 - 0 で市岡中が勝利
• - 広島師範 vs 富山師範: 5 - 0 で広島師範が勝利
• - 神戸一中 vs 愛知一師範: 3 - 2 で神戸一中が勝利
• - 東高師付中 vs 京都師範: 10 - 1 で東高師付中が勝利

準々決勝では特に東高師付中が京都師範を大差で下したことが印象に残りました。

準決勝

• - 神戸一中 vs 市岡中: 1 - 0 で神戸一中が勝利
• - 広島師範 vs 東高師付中: 3 - 2 で広島師範が勝利

決勝

大会のフィナーレは、神戸一中と広島師範の対戦となりました。最終的には神戸一中が3 - 0で勝利し、見事な大会優勝を果たしました。神戸一中の強さが際立った瞬間でした。

まとめ

第12回全国中等学校蹴球選手権大会は、地域から集まった多様なチームが競い合い、サッカーへの関心を高める重要なイベントとなりました。中等学校のサッカー文化は、この大会を通じてさらなる発展を遂げました。

この大会は現在の全国高等学校サッカー選手権大会へとつながる、日本サッカーの基盤を築いた歴史的瞬間といえるでしょう。

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