第12回日本女子サッカーリーグ

第12回日本女子サッカーリーグ（L・リーグ）概要

2000年7月1日から12月9日までの期間に開催された第12回日本女子サッカーリーグは、サッカー界のさらなる発展を目指し、新たな体制で臨んだ魅力的な大会です。

リーグの状況

前回の大会終了後、OKI FC Windsが廃部となり、日本体育大学女子サッカー部も脱退しました。また、スポンサーの撤退により、伊賀フットボールクラブくノ一、スペランツァF.C.高槻、宝塚バニーズレディースサッカークラブの3チームが新たにクラブチーム化し、リーグは厳しい状況に置かれました。しかし、これを契機に新たにジェフユナイテッド市原レディース、YKK東北女子サッカー部フラッパーズ、ルネサンスフットボールクラブの3チームが加入し、全体で9チームの体制が整いました。この年度からは、リーグを東西に分けることで、より緊張感のある対戦が実現しました。

観戦環境と試合形式

今回のリーグ戦では、すべての試合観戦を無料とすることが決定されました。これは、会場によっては従来の有料開催に伴う費用が大きくなるため、経済的な負担を軽減する意図があったためです。しかし、地域によってはアクセスが悪く、特に日テレ・ベレーザの試合が行われる場所は観客が集まりづらい状況でした。

また、選手たちは「サッカーをすること」と「日本女子代表になること」を目指すセミプロクラブと、市民チームとが対戦する中でレベルの差による弊害も表面化しました。さまざまなバックグラウンドを持つ選手たちが競い合う一方で、今大会から外国人選手の登録が可能となりましたが、結局登録された選手はいませんでした。

競技方法

リーグは2段階に分かれており、まず一次リーグが東日本と西日本に分けられ、各チームが2回戦で総当たりの試合を行いました。一次リーグの成績によって、上位2チームが決勝リーグに進むことができました。決勝リーグは上位リーグと下位リーグに分かれ、上位リーグでは2回戦総当たり、下位リーグでは1回戦総当たりの形式で順位が決定されました。順位決定では、勝点の他に得失点差や直接対決の成績も考慮されました。

参加チームと成績

参加した9チームは、各エリアでの戦いを繰り広げ、その中で最も活躍した選手やチームが表彰されました。特に日テレ・ベレーザからは最優秀選手や得点王が輩出され、チームの強さを証明しました。個人成績としては、原歩選手が最優秀選手に選ばれ、小林弥生選手が得点王を獲得しました。

この大会を通じて、女子サッカーの新たな可能性と未来への期待が高まりました。試合を観戦したファンにとっても、新たなクラブや選手の活躍を楽しむ貴重な機会となったのです。これからの日本女子サッカーのさらなる進展が期待される中で、このリーグも重要な役割を果たしていくことでしょう。

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