第12独立陸軍航空旅団 (ウクライナ陸軍)

第12独立陸軍航空旅団（ヴィクトル・パヴレンコ准将名）

第12独立陸軍航空旅団は、ウクライナ陸軍航空隊に所属する重要な航空部隊であり、その正式名称は「12-та окрема бригада армійської авіації імені генерал-хорунжого Віктора Павленка」です。この旅団は第8陸軍航空司令部の下で運営されており、数々の歴史的な任務を遂行してきました。

歴史的背景

この旅団の起源は1992年にさかのぼり、ソ連の崩壊後、前身である第340独立輸送戦闘ヘリコプター連隊がウクライナに引き継がれました。この連隊は1995年から国連の平和維持活動に参加するようになり、以来、旧ユーゴスラビア、シエラレオネ、イラク、コートジボワール、リベリア、コンゴ民主共和国など、様々な地域で活動しました。

2000年から2004年にかけては、Mi-8の乗組員がトルコとポルトガルの火災消火活動にも従事し、その間に500人以上の軍人が勇気ある行動に対して戦闘賞を受賞しています。これらの活動は、旅団が持つ高い職務意識と卓越した能力の証といえるでしょう。

ロシア・ウクライナ紛争への関与

2014年のロシア・ウクライナ紛争以降、旅団は重要な役割を果たしています。特に、2014年3月からは第7独立陸軍航空連隊の一部がチョルノバイウカ飛行場に派遣され、戦闘任務を遂行しました。また、連隊の統合航空派遣隊は、チェルニギフ飛行場やミルゴロド飛行場でも戦闘任務に従事しました。2014年5月26日には、同連隊のMi-24ヘリコプター3機が第1次ドネツク空港の戦闘に参加しました。

2016年には、連隊は現在の第12独立陸軍航空旅団に再編され、ウクライナの航空部隊として新たな一歩を踏み出しました。

名誉と栄誉

2020年12月5日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領から「ヴィクトル・パヴレンコ准将」という名誉称号を授与され、さらに2025年9月30日には勇気と勇敢さへの栄誉賞が贈られました。これらの栄誉は、旅団の活動や貢献が高く評価されていることを示しています。

装備

第12独立陸軍航空旅団は、高度な戦闘能力を持つ様々な航空機を装備しています。主な機材には以下のようなヘリコプターがあります：

• - Mi-24V/P/VP/R/K
• - Mi-8MT/MTV-2
• - Mi-9
• - Mi-26

これまでの活動を通じて、旅団は数多の任務を遂行し、国内外でその名を広めてきました。その功績と歴史は、今後のウクライナ軍における重要な財産として位置付けられています。

もう一度検索