第13装甲擲弾兵師団 (ドイツ連邦陸軍)

第13装甲擲弾兵師団の概要

第13装甲擲弾兵師団（13. Panzergrenadierdivision）は、ドイツ連邦陸軍の新たな師団であり、1990年に創設されました。主に安定化部隊としての役割を担い、ザクセン州のライプツィヒに司令部を置いています。この師団は、地域防衛や多国籍チームによる協力的な任務を行うことで、戦争を未然に防ぐとともに、平和の維持にも寄与しています。

師団の役割と任務

第13装甲擲弾兵師団は、安定化師団として北大西洋条約機構（NATO）や欧州連合（EU）との枠組み内で、国際的な平和得活動を推進します。その主な任務は、紛争を予防し、危機管理のための先導的な役割を果たすことです。このため、部隊は定期的に適した人員と装備で編成され、各種の訓練を継続的に実施しています。また、組織的な軍事力としての柔軟性を確保し、近年では高裂度紛争への対応を強化するための教育訓練も行っています。

部隊編成

第13装甲擲弾兵師団の内部組織は、ライプツィヒに司令部中隊を持ち、以下の部隊から構成されています：

• - 第37装甲擲弾兵旅団（フランケンブルク）

- 旅団司令部中隊
- 第393戦車大隊
- 第391装甲擲弾兵大隊
- 第371装甲擲弾兵大隊
- 第13偵察大隊
- 第701装甲工兵大隊
- 第131後方支援大隊
- 第701通信大隊

• - 第41装甲擲弾兵旅団（トルゲロー）

- 旅団司令部中隊
- 第413戦車大隊
- 第411装甲擲弾兵大隊
- 第401装甲擲弾兵大隊
- 第6偵察大隊
- 第803装甲工兵大隊
- 第142後方支援大隊
- 第801通信大隊

さらに、第2軍楽隊と第610通信大隊も在籍しています。これらの部隊は、任務を効果的に遂行するために必要な兵力と兵站を備えています。

歴史

第13装甲擲弾兵師団は、1990年にドイツの再統一が進む中で設立されました。旧東ドイツの国家人民軍が解体される中で、失われるその戦力を受け入れる形で編成されたのがこの師団です。かつては国家人民軍地上軍第3軍管区に属していた第4自動車化狙撃兵師団や第11自動車化狙撃兵師団、第7装甲師団を基に構成されています。

1991年には新たに第7防衛管区が設置され、1995年には現在の名称に改称されました。師団の名称変更や部隊の統合、再編成が行われ、2001年には防衛管区司令部から独立しました。その後も組織改編が続き、様々な任務に対応しています。

実績と任務

国際的な平和維持活動にも積極的に参加しており、ボスニア・ヘルツェゴビナのIFORやSFOR、KFORなどの任務に従事してきました。また、国内においてもエルベ川の洪水などに派遣され、地域社会への支援を行っています。

提携関係

第13装甲擲弾兵師団はアメリカ陸軍の第1歩兵師団およびポーランドの第11機甲騎兵師団との提携関係も結んでおり、国際的な協力体制を促進しています。

まとめ

第13装甲擲弾兵師団は、現在も変化する国際情勢に即応する柔軟な部隊として、平和維持の任務に励んでいます。その活動は、地域の安全保障だけでなく、広範な国際的な安全保障にも貢献しているのです。

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