第16回スーパーボウル

第16回スーパーボウルの概要

1982年1月24日に、ミシガン州ポンティアックのポンティアック・シルバードームで開催された第16回スーパーボウルは、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ（49ERS）とシンシナティ・ベンガルズが対戦しました。この試合で49ERSは、ベンガルズを26-21で破り、球団初となるスーパーボウル制覇を達成しました。試合のMVPには、49ERSのクォーターバック、ジョー・モンタナが選ばれました。

チームの成績と選手

サンフランシスコ・フォーティナイナーズ

49ERSは1981年のレギュラーシーズンで13勝3敗を収め、前年の6勝10敗からの大躍進に驚きの声が上がりました。チームを牽引したのはジョー・モンタナで、彼はパス488回中311回成功（成功率63.7%）を記録し、3,565ヤード、19TDを達成しました。その背後には、ドワイト・クラークやフレディー・ソロモンといった主要なレシーバー陣が存在し、彼らはそれぞれ素晴らしい成績を残していました。フォーティナイナーズのディフェンスも強力で、多数のインターセプトを記録した新人選手たちが活躍し、チームを支えました。

シンシナティ・ベンガルズ

一方、ベンガルズはシーズンを12勝4敗で終え、プレーオフ未勝利の前年からの復活に多くのファンを驚かせました。QBケン・アンダーソンは圧倒的な成績を残し、パス479回中300回成功（成功率62.6%）で3,754ヤード、29TDを記録しました。また、彼はランでも310ヤードを稼ぎ、攻撃陣の中心選手として大きな影響を与えました。カーテンがかけられたオフェンスの裏には、強固なディフェンスラインがあり、相手に得点を許さない堅実なプレーを見せていました。

プレーオフの戦績

ベンガルズは、プレーオフでバッファロー・ビルズとサンディエゴ・チャージャーズを倒し、スーパーボウル出場を決定しました。一方49ERSは、ニューヨーク・ジャイアンツを撃破し、NFCチャンピオンシップでダラス・カウボーイズを僅差で下しました。

試合の経過

試合の序盤、第1クォーターでは、49ERSが攻撃をリードし、モンタナのTDランにより先制しました。第2クォーターに入ると、ナイナーズは92ヤードのTDドライブでさらに点を追加し、前半は20-0とリードします。後半に入ってバンガルズが点差を縮めるも、49ERSはFGを決め再びリードを広げました。試合は終盤に入り、ベンガルズが再び得点を上げるも、逆転を果たすことができず、49ERSが勝利を収めました。

メディアとハーフタイム

試合はCBSによって全米に生中継され、8500万人以上が視聴したとされています。ハーフタイムのパフォーマンスにはアップウィズピープルが登場し、華やかな雰囲気を盛り上げました。試合終了後、モンタナはヒーローとして讃えられ、スーパーボウルの歴史に名を刻むことになりました。

この試合は、49ERSの初スーパーボウル制覇をもたらした重要な出来事であり、NFLファンにとって忘れられない記憶となっています。

もう一度検索