第167回国会

第167回国会の概要

第167回国会は、2007年8月7日に召集され、同年8月10日に閉会した臨時国会です。この国会は、会期がわずか4日間という短期間であり、前回の第21回参議院議員通常選挙の結果を受けて新たに設置されました。

国会の冒頭では、参議院の議長、副議長、及び議院運営委員長の選挙が実施されました。慣例に従い、院内第1党である民主党からは江田五月が議長に選出され、自民党から山東昭子が副議長に選ばれました。また、議院運営委員長には西岡武夫が選ばれ、他の常任委員長は次の国会までの暫定的なものとして決定されました。

国会法の改正により新設された憲法審査会は、憲法改正に関する様々な事項を調査する役割を担うことになりましたが、野党側の要求により、今回の国会では委員の選任が行われず、憲法審査会は実質的に活動を開始できない状況にありました。そのため、重要な法案の審議は次回の第168回国会に持ち越されることになりました。

各党の議席数

国会での議席数は以下の通りでした。

• - 衆議院:

- 自由民主党・無所属会：306
- 民主党・無所属クラブ：113
- 公明党：31
- 共産党：9
- 社民党・市民連合：7
- 国民新党・そうぞう・無所属の会：6
- 無所属：8
- 合計：480

• - 参議院:

- 自由民主党：84
- 民主党・新緑風会：112
- 公明党：20
- 共産党：7
- 社民党・護憲連合：5
- 国民新党：4
- 無所属：10
- 合計：242

継続審議となった法案

今回の国会において内閣から新たに提出された法案はありませんでしたが、先の会期で提出された法案は引き続き継続審議されることになりました。

以下は主な法案のリストです：

• - 犯罪の国際化及び組織化に対応するための刑法等の改正
• - 労働契約法案
• - 労働基準法の改正
• - 最低賃金法の改正
• - 社会福祉士及び介護福祉士法等の改正
• - 安全保障会議設置法の改正
• - 放送法等の改正
• - 厚生年金保険法等の改正
• - 地方公務員法及び地方独立行政法人法の改正

また、議員から提出された法案はありませんでしたが、前回の国会から継続審議中の法案が幾つかあり、衆議院での閉会中審査が続く状況でした。参議院でも新たに発議された法案はすべて廃案となっております。

開会中の出来事

8月7日の召集日には、参議院の本会議で議長選挙・副議長選挙が行われ、江田五月と山東昭子がそれぞれ選出されました。また、同日には、会期が8月10日までの4日間とすることが決定されました。

8月8日、民主党の小沢一郎代表は、米国の駐日大使と会談し、テロ対策特別措置法の延長に反対する考えを明らかにしました。8月9日には、国民年金法等の改善に関する法案が発議されました。

8月10日には会期が終了し、次回の国会に向けた準備が開始されることになりました。今回の国会は多くの課題を抱え、次回に向けた課題も残して閉会しました。

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