第170回国会

第170回国会の概要

第170回国会は2008年9月24日に施行された臨時の国会であり、その会期は12月25日までの93日間に設定されました。当初の計画では68日間の会期とする表明がありましたが、最終的に93日間に延長されました。この国会の主な焦点となったのは、経済対策に基づく補正予算案や消費者庁設置法案、新テロ対策特措法の期限延長などでした。

解散総選挙の予測

この国会では衆議院の解散・総選挙が行われるとの見方が広がりました。召集の前からその日程についてさまざまな憶測がありましたが、麻生首相が「景気対策が重要であり、解散をする状況ではない」と強調したため、解散は予定よりも遅れることとなりました。結果的に、召集から1ヶ月以上経過した10月27日に、年内には解散しない意向を明らかにしました。

各党・会派の議席数

この国会では、各党の議席数が注目されており、特に自民党と民主党の動きが報道されています。

主な法律案の成立

この国会で成立した主要な法律案には以下のものがあります：

• - 新テロ特措法改正法案：衆議院で10月21日に可決され、12月12日に参議院で否決された後、同日午後に衆議院で再可決されました。

また、以下の法律もこの国会で成立しました。

• - 改正国籍法（2008年12月12日公布、2009年1月1日施行）
• - 改正労働基準法（2008年12月12日公布、2010年4月1日施行）
• - 改正テロ対策特別措置法（2008年12月16日公布、同日施行）

また、防衛省設置法の一部を改正する法案は、継続審議となりました。

国会の進展

会期前の動き

国会の会期が決まる前の8月25日には、政府と与党が会期を短縮する案を決定しました。公明党は2ヵ月程度の会期を主張しましたが、最終的には公明党の意見が踏まえられ、3か月程度の会期となりました。
9月1日、福田康夫首相が辞任を表明し、この影響で召集日が再調整されることとなりました。

召集後の動き

9月24日に国会が召集され、福田内閣は総辞職しました。衆議院では議決が行われ、麻生太郎が第92代内閣総理大臣に選出され、その後内閣が発足しました。
10月には、インド洋での給油活動を延長する法案が衆議院で可決されるなど、緊急を要する法案が並行して進められました。

11月には、田母神俊雄前航空幕僚長が招致され、論文問題についての質疑応答が行われたほか、文民統制に関する集中審議も実施されました。さらに、12月には、衆議院の解散要求が野党から提出されるなど、政局が緊迫の度を増していきました。

終わりに

このように、第170回国会は麻生内閣の発足と共に日本の政策に大きな影響を与えた出来事となりました。特に、経済対策や国家の安全保障に関する法案が多く議論され、その後の日本の政治情勢にも影響を及ぼしたと言えるでしょう。

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