第19回社会人野球日本選手権大会予選

第19回社会人野球日本選手権大会 地区予選

この記録は、第19回社会人野球日本選手権大会の本戦へ進むチームを決定するために全国各地で行われた地区予選の結果をまとめたものです。激しい戦いを勝ち抜いた全26チームが、狭き門を突破して本戦への切符を手にしました。

予選概要と出場チーム

今大会予選には全国から多くの社会人野球チームが参加し、合計26チームが本戦出場枠を獲得しました。その中には、山陽国策パルプ旭川と関東自動車工業の2チームが初めて本戦出場を果たすという新たな顔ぶれが見られました。また、12チームが前大会に続く連続出場となり、中でもNTT四国は最長となる10年連続出場を達成しました。さらに、12チームが数年のブランクを経ての復活出場を果たしており、日本通運名古屋が17年ぶり、NTT東京が15年ぶりという久々の本戦復帰となりました。このように、新旧、そして連続出場チームが織り交ざる多様な顔ぶれとなりました。

本戦出場枠は、各地区に以下のように配分されました。

北海道地区: 2枠
東北地区: 2枠
北信越地区: 2枠
関東地区: 5枠
東海地区: 3枠
近畿地区: 6枠
中国地区: 2枠
四国地区: 2枠
* 九州地区: 2枠

各地区予選の戦い

北海道地区

2つの出場枠を争った北海道地区予選では、山陽国策パルプ旭川と新日鉄室蘭が代表権を獲得しました。山陽国策パルプ旭川は代表決定戦で王子製紙苫小牧を3-1で破り、初の全国大会出場を決めました。

東北地区

東北地区では、各県での1次予選を経て選ばれたチームが2次予選に進み、2つの代表枠を争いました。激戦の末、NTT東北とJTが本戦出場を決めました。決勝ではNTT東北がJTを4-0で下しています。

北信越地区

北信越地区も1次予選（県別リーグ戦）と2次予選が行われました。2次予選の代表決定戦では、NTT北陸が北陸銀行を、NTT信越がニチエーをそれぞれ破り、両チームが代表権を獲得。決勝ではNTT信越がNTT北陸に勝利しています。

関東地区

最大の出場枠（5枠）を持つ関東地区は、東京都、神奈川県、千葉県、山梨県の1次予選に加え、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県からの参加チームを含めた2次予選で代表を選出しました。強豪ひしめく中、日本通運、日本石油、東芝、プリンスホテル、そして15年ぶりの出場となるNTT東京が本戦出場を決めました。代表決定戦では、日本通運が熊谷組を10-4、日本石油が東京ガスを5-3、東芝が本田技研を1-0、プリンスホテルが日立製作所を7-4、NTT東京が日産自動車を4-2でそれぞれ退けました。

東海地区

3つの出場枠を争う東海地区では、静岡県予選と東海地区予選を勝ち抜いたチームが2次予選に進みました。この地区からは、初出場となる関東自動車工業、新日鉄名古屋、そして17年ぶりの出場となる日本通運名古屋が本戦出場を果たしました。代表決定戦では、関東自動車工業がヤマハに、新日鉄名古屋が日本通運名古屋に勝利。最後の1枠は日本通運名古屋がヤマハとの3位決定戦を制して獲得しました。

近畿地区

近畿地区は全国最多となる6つの出場枠があり、各府県での1次予選、滋賀県・和歌山県からの参加チームを加えた2次予選で代表を選出しました。日本IBM野洲、日本生命、三菱重工神戸、住友金属、大阪ガス、川崎製鉄神戸といった強豪が代表権を獲得しました。多数の代表決定戦が行われ、熱戦が展開されました。

中国地区

中国地区からは2チームが本戦に進みました。岡山・鳥取、広島県、山口県の各1次予選を経て2次予選が開催され、川崎製鉄水島とNKKが代表権を手にしました。代表決定戦では川崎製鉄水島がNTT中国を、NKKが新日鉄光をそれぞれ破っています。

四国地区

四国地区は代表決定戦形式で2チームを選出。四国銀行がJR四国を、NTT四国が徳島野球倶楽部を下し、両チームが本戦出場を決めました。

九州地区

九州地区の2枠は、新日鉄大分と本田技研熊本が獲得しました。代表決定戦で新日鉄大分は三菱重工長崎に、本田技研熊本は新日鉄八幡に勝利。決勝では新日鉄大分が本田技研熊本に12-10（8回日没コールド）で勝利し、地区第1代表となりました。

これらの地区予選を通じて、第19回社会人野球日本選手権大会本戦へ出場する26チーム全てが出揃いました。各チームはそれぞれの地区予選で繰り広げた激戦を糧に、全国の舞台へと挑みます。

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