第196回国会

第196回国会概要

第196回国会は、2018年1月22日に召集された通常国会で、当初の会期は6月20日までの予定であった。しかし、政府は会期を32日延長し、最終的には7月22日までの182日間にわたり開催された。

各党・会派の議席数

この国会の構成は、以下のような各政党と会派によるものだった。自由民主党、公明党、立憲民主党、希望の党、共産党、社民党などが議席を有し、国会内での各党の力関係は重要な政局に影響を及ぼす要因となった。

国会の動き

召集前の動き

2017年12月には、民進党の議員が立憲民主党への入党を決めるなど、党内での動揺が見られた。この流れの中で、複数の議員が民進党を脱退し、立憲民主党や他の政党に移籍する動きが活発化した。これは各党の支持基盤に少なからぬ影響を与え、政党間の対立が激化する要因ともなった。

国会開会後の重要な出来事

1月22日には国会の開会式が行われ、天皇が「おことば」を述べた。衆参両院の本会議では、安倍晋三内閣総理大臣による施政方針演説が行われ、新年度の予算や経済政策に関する政府の基本方針が示された。これに続き、各党による代表質問が行われ、活発な質疑応答が展開された。

各種法案の成立

国会内では重要な法案が数多く議論され、成立していった。特に、平成30年度予算に関する議論は重要で、各党が意見を交わしながら予算案を可決した。また、裁量労働制に関する問題では、政府の不適切なデータが指摘され、安倍首相は謝罪する事態にも発展した。

さらに、労働市場の改善を目指す働き方改革関連法や、環太平洋パートナーシップ協定に関連する法案も審議され、国際的な経済連携の強化が図られた。

参議院と衆議院の動向

国会の運営の中で、衆議院と参議院での意見対立が見られた。特に、森友学園問題を巡る証人喚問や、不信任案の提出など、議会内での激しい攻防が続いた。7月には、参議院定数を6増加させる法案や、カジノを含む統合型リゾート実施法が成立し、与党にとって良いニュースと捉えられたが、同時に野党による厳しい反発も受けた。

会期の延長と最終日の議決

国会の最後日である7月22日までには、多くの重要法案がねじ伏せられ、議論の具とされる中で様々な教育、環境、医療に関する法案が進められた。最終的に国会は、会期を延長によりポスト安倍政権に向けた法律が数多く成立したことで、今後の政治情勢に大きな影響を及ぼすこととなった。

結論

第196回国会は多くの法案成立を通じて、国内外の情勢に対応した政治動向が見て取れた。今後の国会でもこれらの法律が効果を発揮し、国民生活にどのように寄与していくのかが注目される。

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