第2回世界遺産委員会

第2回世界遺産委員会

1978年9月5日から8日まで、アメリカ合衆国のワシントンD.C.にて第2回世界遺産委員会が開催されました。この会議では、初めて世界遺産リストに登録される物件が選定され、文化遺産8件と自然遺産4件の計12件が承認されました。

委員国

この委員会には、UNESCOに従った地域区分をもとに、以下の13カ国が参加しています。これらの国々は、世界の文化遺産や自然遺産の保護と普及に関して意見を交わし、登録候補の選定に関与しました。

登録物件

自然遺産

この回の委員会で特に注目されたのは、4件の自然遺産です。具体的な名称は、発表資料に記載されているものの、自然の美しさや重要性を評価した結果、認められました。自然遺産は、地球の生態系や地理的景観が保持されることの重要性を示しています。

文化遺産

また、8件の文化遺産が登録されたことも特筆すべき点です。これらの遺産は、人類の歴史や文化に深く根ざし、当時の技術やアートが反映されたものです。それぞれの文化遺産は、その地域の文化的背景や価値観を象徴する重要な存在として位置づけられています。

登録の見送り

一部の物件は、推薦を受けたにもかかわらず、登録を見送られる結果となりました。中には、後の第3回および第4回世界遺産委員会で登録された物件も含まれています。特に注目されるべきは、エチオピアが推薦した物件で、現エリトリア領内にあるものに関しても言及されました。

危機遺産

興味深い点として、当時の第2回委員会では危機遺産リストに登録される物件は存在しませんでした。このことは、当時の世界遺産に対する認識や保護の重要性がまだ浸透していなかったことを示唆しているかもしれません。

結論

第2回世界遺産委員会は、世界の文化と自然の遺産を守るための重要な一歩と言えるでしょう。この会議から始まった世界遺産リストは、以降の国際的な文化財の保存や普及に大きな影響を及ぼしました。今後もこの伝統を受け継ぎ、更なる遺産の保護につなげていくことが求められています。

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