第2回統一地方選挙

第2回統一地方選挙

1951年（昭和26年）に行われた第2回統一地方選挙は、戦後日本の地方自治制度において重要な位置を占める選挙です。この選挙では、日本の地方自治体である都道府県、市区町村の首長（知事、市区町村長）と議会議員（都道府県議会議員、市区議会議員、町村議会議員）の大部分を全国で一斉に改選することを目的として実施されました。これは、1947年に初めて行われた統一地方選挙に続くものでした。

選挙日程

第2回統一地方選挙は、投票日が二段階に分けて設定された特徴があります。

市区町村の選挙（首長および議会議員）：1951年4月23日に投票が行われました。
都道府県の選挙（知事および議会議員）：1951年4月30日に投票が行われました。

全ての選挙の告示日は同年4月3日でした。投票日以外にも、立候補の届出締切日や供託金に関する期日、不在者投票の締切日などが細かく定められており、市区町村と都道府県でそれぞれ異なった日程で選挙運動が進められました。

改選規模

この選挙で改選された公職の数は膨大でした。日本の地方政治の基盤に関わる多数の役職が一斉に民意によって選ばれました。

首長
都道府県知事：34都道府県で34名
市区長：203市区で203名（東京18区を含む）
町村長：7065町村で7065名
議会議員
都道府県議会議員：46都道府県議会で2509名
市区議会議員：248議会で8791名（東京22区を含む）
町村議会議員：9583議会で17万1386名

これだけの規模の選挙が同時に行われたことは、当時の地方自治への関心の高さと、新たな地方政治体制を構築する意欲を示すものでした。

選挙結果

第2回統一地方選挙の結果は、当時の政治勢力図を反映するものでした。

都道府県知事選挙：全体として、保守系の候補者が圧倒的な多数を占めました。しかし、愛知県、徳島県、宮崎県の3県では、どの候補者も当選に必要な法定得票数に届かず、決選投票が実施されることとなりました。愛知県の決選投票は5月11日、徳島県および宮崎県は5月18日に行われました。知事選挙全体の投票率は82.58%でした。

都道府県議会議員選挙：当時の自由党が極めて好調な結果を残しました。自由党は、対象となった全ての46都道府県議会において第一党となり、さらにそのうち13の都県では定員の過半数を獲得しました。これに対し、国民民主党や日本社会党といった他の主要政党は、自由党ほどの勢いを示すことができませんでした。都道府県議会議員選挙の投票率は82.99%でした。

この選挙結果は、戦後混乱期を経て、地方政治における保守勢力の地盤が固まりつつあった状況を色濃く示しています。特に都道府県議会における自由党の躍進は、その後の日本の政治構造にも大きな影響を与えたと考えられます。高い投票率は、当時の国民の地方政治に対する高い関心と期待を表していると言えるでしょう。

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