第2外人落下傘連隊

第2外人落下傘連隊の概要

第2外人落下傘連隊（2e REP）は、オート＝コルス県カルヴィに駐屯しているフランス陸軍の空挺部隊であり、特に外人部隊の中でも精鋭として知られています。この連隊は、空挺技術やヘリボーン技術を駆使して様々な特殊任務に対応する能力を持ち、兵種は歩兵に分類されます。さらに、隊内には少数の特殊部隊である潜入情報行動コマンドーグループ（GCP）があり、特別な任務を遂行しています。

構成

連隊は、合計9個の中隊から成り立っており、タイプ別に訓練された専門部隊が含まれています。市街地戦、山岳・寒冷地戦、潜水、上陸戦、爆破、および狙撃など、それぞれの戦闘中隊には特定の専門が与えられています。本部管理中隊や整備中隊も含まれており、特に第6中隊は予備役部隊として存在します。これにより、1,200名以上の隊員が、多面的な任務に対応可能な体制が整っています。

歴史

第2外人落下傘連隊の起源は、1948年にさかのぼります。第一次インドシナ戦争に際し、フランスは3個の落下傘大隊を編成し、その後の戦闘で困難な局面に直面しました。特に1er BEPが全滅するなど大きな損失を被り、その後、各部隊は再編成を経て連隊規模に拡大しました。

1954年にディエンビエンフーの戦いにも参加し、フランス軍は過酷な戦闘を経験しました。この戦争以降、外人部隊はアルジェリア戦争やその他の国際的な任務にも参加し続け、1961年の将軍たちの反乱においては、内戦に従事しました。

1962年以降は、部隊の再編成と近代化が進められ、各中隊に専門の任務が付与され、即応能力が高められました。この時代以降も、チャド、ジブチ、コンゴなどでの多くの作戦に参加し、人道的任務や平和維持活動にも従事してきました。

最新の任務

近年では、2010年から2011年のアフガニスタン派遣において、タリバンとの戦闘に参加し多くの戦果を上げたことが特筆されます。また、マリやサヘル地域での対テロ作戦なども行い、成功を収めています。さらに、2013年からはマリ北部での急襲作戦に従事し、国際的な治安の維持に貢献しています。

訓練課程

隊員は、約4ヶ月間の基礎訓練を経て、空挺教育隊で約3週間に亘る空挺課程を受ける必要があります。この過程で、様々な降下技術を習得し、特に武装降下の技術に関する訓練が行われます。訓練終了後、各中隊に配属され、戦闘専門課程やその他の専門技能教育も受けることになります。

主要装備

第2外人落下傘連隊は多種多様な装備を使用しており、近代的なアサルトライフルや狙撃銃などが含まれます。これに加えて、各種対戦車兵器や擲弾、迫撃砲なども装備されており、幅広い戦闘能力を有しています。

おわりに

第2外人落下傘連隊は、歴史を通じて多くの戦争や人道的任務に参加してきたフランス陸軍の重要な部門です。その専門的な訓練と高い即応能力により、多くの危険な任務を遂行し続けています。戦没者慰霊碑には、連隊に従事した1,300余名の名前が刻まれており、その歴史と貢献が今も生き続けています。

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