第2次メルケル内閣

第2次メルケル内閣は、アンゲラ・メルケル首相が率いるドイツの連立内閣であり、2009年10月28日から2013年12月17日まで続きました。この内閣は、ドイツキリスト教民主同盟（CDU）とキリスト教社会同盟（CSU）、そして自由民主党（FDP）の連立によって支えられていました。

内閣の成立と背景

2009年の連邦議会選挙の結果、CDU/CSUは引き続き第一党の座を維持しましたが、過半数を獲得するには至りませんでした。そのため、メルケル首相はFDPとの連立交渉を行い、自由民主党を連立パートナーとして第2次メルケル内閣が発足しました。この連立は、第1次メルケル内閣（CDU/CSUと社会民主党（SPD）の大連立）とは異なる、中道右派の色彩が強い政権となりました。

内閣の構成

第2次メルケル内閣は、首相であるアンゲラ・メルケルを筆頭に、各省庁の大臣で構成されていました。主要な閣僚には、財務大臣、外務大臣、経済技術大臣、国防大臣などが含まれていました。各大臣は、それぞれの担当分野において政策の立案・実行を担い、内閣全体としてドイツの国政を運営しました。

主要な政策課題

第2次メルケル内閣は、発足当初からいくつかの重要な政策課題に直面しました。その中でも特に重要な課題は、世界的な金融危機からの回復と、ユーロ圏の債務危機への対応でした。メルケル首相は、緊縮財政政策を推進し、財政健全化を目指すとともに、ユーロ圏の安定化のために国際的な協調を主導しました。また、エネルギー政策においては、再生可能エネルギーの導入を促進し、原子力発電からの段階的な撤退を目指す「エネルギー転換」政策を推進しました。

内閣の評価とその後

第2次メルケル内閣は、金融危機と債務危機への対応、エネルギー転換政策など、多くの重要な政策課題に取り組みました。しかし、緊縮財政政策やユーロ圏の債務危機への対応をめぐっては、国内外から批判も受けました。2013年の連邦議会選挙では、CDU/CSUは再び第一党となりましたが、FDPは議席を失い、連立パートナーとしての地位を失いました。そのため、メルケル首相はSPDとの間で大連立交渉を行い、第3次メルケル内閣が発足しました。

外部リンク

* Official English names of German ministers and ministries (German Foreign Office)

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