第2次岸田内閣 (第2次改造)

第2次岸田第2次改造内閣

第2次岸田第2次改造内閣は、岸田文雄が第101代内閣総理大臣に任命され、2023年9月13日に成り立った。自由民主党と公明党からなる連立政権であり、この新内閣では女性閣僚の起用が過去最多となるなど、変化に富んだ人事が見られた。

内閣の発足と改造

2023年9月8日、岸田は内閣改造を行う意向を伝え、G20首脳会議の終了後に記者会見を開催し、正式に改造を発表した。「変化を力にする内閣」と称し、新たなスタートを切った。経済産業大臣である西村康稔はロシア経済分野協力担当を引き続き兼務することになったが、これは与野党からの批判を招く結果となった。また、ワクチン接種推進担当は廃止されることになった。

女性閣僚の登用

この内閣では女性閣僚が5人登用され、これは歴史的な瞬間となった。一方で、副大臣や大臣政務官においては、女性起用がなかったことが指摘されている。此外、戦後生まれのみで構成された内閣となったのも特徴である。

政治資金問題の影響

内閣発足から3か月後の2023年12月、自民党内での派閥に関連する資金還流問題が浮上し、多くの閣僚が一斉に交代する事態に至った。この騒動は閣内に大きな影響を及ぼし、特に安倍派に所属する閣僚の辞任が相次いだ。

内閣支持率の変動

新内閣の支持率は発足直後から変動があった。読売新聞の調査では35%と変わらず、共同通信社では39.8%と上昇したものの、毎日新聞の調査では25%に落ち着き、支持率が低迷する中で、「評価しない」とする声も多い結果が返ってきた。

2023年12月には、政治資金パーティーを巡る問題が影響し、支持率は急落。日本経済新聞調査では26%にまで下がり、また不支持率は68%になり、特に深刻な状況となった。

政務三役の辞任と影響

内閣発足後も、政務三役における不祥事が続き、山田太郎文部科学大臣政務官が自らの不祥事により辞任し、柿沢未途法務副大臣も選挙に絡んだ問題で辞任した。このような状況は内閣の基盤を揺るがすことになった。

政治資金規正法違反疑惑

2023年12月から自民党内の一部派閥が政治資金パーティーの収入を裏金として還流していた可能性が報じられ、特に清和政策研究会が注目を集めた。安倍派を巡る問題や他の派閥でも同様の指摘があり、岸田首相自身が信頼回復に向けた取り組みに乗り出す必要性を感じつつある。

能登半島地震への対応

2024年1月には能登半島地震が発生し、内閣府では瞬時に対策本部を設置して対応に当たった。政府の危機管理能力が試される場面でもあり、内閣の信頼回復のためにも迅速な対応が求められる。

結論

第2次岸田第2次改造内閣は、さまざまな面での挑戦が続く状況にあり、特に政治資金問題が内閣の支持率や安定性に悪影響を及ぼしている。今後の動向に注目が集まる。

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